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2015年09月17日

牛タン戦術

こちらです。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/season/2-0029040.html
(以下は、コピーです)
ダム工事をめぐる政治家の汚職疑惑が浮かび上がった。上院議員のスミスがその事実を知ると、同僚議員に辞職を迫られる。やむなく議場で不正を暴く。演説は24時間に及び、同僚は白状する▼戦前の米国映画「スミス都へ行く」である。制限時間を設けない演説は、オランダ語の海賊を意味するフィリバスターと呼ばれる。米国で18世紀末から行われている▼演説に心を動かされて賛否を変えた例はいくらでもあるそうだ。日本のような党議拘束はなく、個人で判断するためだろう。言論の府としてうらやましい▼日本でも、長広舌をふるうことはある。牛歩をもじって「牛タン戦術」という。戦後最長は、2004年の参院本会議で民主党の森裕子氏が委員長解任理由の説明に要した3時間1分とか。ただ制約があり、自由に使えない▼日本の針路を変えかねない安保関連法案の審議を見ていて、歯ぎしりを覚える。積み残し課題が多いにもかかわらず、強引に成立を図ろうとしている。与党は野党3党を取り込み、強行色を薄めるような策を凝らした。大型連休まで審議が延びれば、反対の声が街中にあふれる。その危機感からか、数を頼みに遮二無二突進する姿が見え見えだ▼ルールは与党に有利。野党は劣勢だ。牛タン戦術も国民の理解を得られるのではないか。それを認める度量が与党にないなら、自信のなさを証明しているのに等しい。2015・9・17



Posted by いざぁりん  at 15:28