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こちらです。
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20150926ddlk34040609000c.html
(以下は、コピーです)
 広島、長崎両支局による共同企画「広島から、長崎から」。平和国家として歩んできた戦後の日本の歩みを大きく変える安全保障関連法が19日に成立した。広島でも幅広い年代や職業の人たちが反対運動に集結し、成立後も訴えは続いている。今回は、若い人たちに反対の声を上げたきっかけや今後の活動などについて聞いた。

 ◇終わらせない今後も活動 安保関連法案に反対するママの会・広島、内野知恵さん(29)

 −−安保関連法が成立しました。

 ◆国会内での(与野党の)数の差が歴然で予想はしていたので、悲嘆はしていません。ただ、通し方は本当に強硬だと思いました。多くの反対の声を無視したやり方は、許せないを通り越してあきれ果てました。首相は「国民に十分に説明して理解を求める」と言いますが、よく分からない例え話ばかりで全く説明になっていません。公聴会を開いたその日に(参院特別委員会で)採決しようとする、これはパフォーマンスでしかないと思いました。

 一方で、成立に反対する野党にとっては国会前でデモをしていた人たちの声が後押しとなり、同時に反対する議員の姿に外にいる人たちも励まされた。国会の外と内との一体感を感じることができたのは成果だとも感じています。

 −−最初に反対の声を上げたのは。

 ◆昨夏の閣議決定の際、反対集会で「ママ(母親)」として一言話してほしいと言われたのが最初です。難しいことは言えませんが、子どもたちを戦地に行かせるわけにはいかない。子どもにはただ健康で、平和の中で生きていってほしいという母親の思いが伝わればと思いました。共感をしてもらい、誰か一人にでも伝わればという気持ちです。

 −−政治的問題への関心は。

 ◆消費税が上がり生活が苦しくなったり、保育を巡る話など関心がないわけではありませんでしたが、こうした形で政治に対して声を上げることはなかった。私たちが戦争に行くことはないかもしれないが、子どもたちの将来に、10年後、20年後にそういう日が来るかもしれない。うちは母子家庭で経済的に余裕がない。米国などでは貧困から軍隊に入る道を選ばざるを得ないことがあるとも聞きます。今止めておかないと、と思いました。

 −−今後はどのような活動を?

 ◆ママの会には、専業主婦もいますが、弁護士や音楽の先生などさまざまなメンバーがいます。先日は「デモにいきなり参加するのは勇気がいるのでは?」という仲間の声から、関心を持つ人たちでピクニックを開いて今後の活動方法を話し合いました。憲法カフェや憲法ミュージカル、歌を通して平和の大切さを伝えていくことなど、和気あいあいと意見が出ました。やはり、母親だけで活動をするわけにはいかないため、どうやって子どもも一緒に楽しくやっていけるかが一番大切だと感じました。

 ママの会があったので、同じような思いを抱えた人とつながることができました。ただ成立に落ち込むだけでなく、みんなで「ここからやっちゃるで」という気持ちになれました。絶対にこのままでは終わらせたくない。与党の事務所への要請活動や署名集めもしていきたいです。【聞き手・加藤小夜】

 ◇毎月1回デモ、学習会を N−DOVE共同代表・筒井涼介さん(21)

 −−N−DOVEを作った経緯は。

 ◆元々、安保関連法については反対と思っていました。国会前で活動する学生グループ「SEALDs(シールズ)」を見て、自分も行動しなきゃいけないと思いつつも、一人では勇気が出ない。就職活動で忙しい大学の同級生たちにも、声がかけられない。そんな時、社会人の友人から「グループを作らないか」と声をかけられ、迷わず参加しました。Nは長崎の頭文字、DOVEは平和の象徴のハトの英語を意味します。メンバーは、10〜30代の約20人。7月25日に初めてデモを企画し、これまでに他の市民団体との共催も含めて、計7回の抗議集会やデモを開催しました。

 −−安保関連法にはなぜ反対ですか。

 ◆原爆はなぜ落とされたのか。戦争だったからです。この教訓をもとに作られたのが、日本国憲法の平和主義です。他国と戦争しない、武力で威嚇しないと書いてあります。関連法はこれを根底から覆すものです。憲法解釈だけで成立させたことは許せません。

 また、関連法は憎しみを生み、平和を遠ざけるものだと思っています。武力を持って「抑止力」としても、近隣諸国からは余計反発されるでしょう。日本が争っていない国への攻撃に参加したら、日本が報復を受ける可能性も高まります。

 −−被爆地で育ったことは、活動に影響していますか。

 ◆していますね。小学校の頃から平和学習として原爆だけでなく、沖縄戦など戦争について学んできました。特に高校2年から続けている長崎市の「青少年ピースボランティア」は僕の原点です。原爆の実相について学び、継承するためのイベントを企画します。子供たちに原爆について紙芝居で教えたり、被爆遺構を案内したり。この活動を通じて「戦争はなぜ駄目なのか」「どうやったら核兵器がなくせるか」などと考えるようになりました。

 −−活動の輪は広がっていますか。

 ◆メンバーは少しずつ、増えています。安保関連法が成立した当日にも大学の後輩が1人入ってくれました。加入はしなくても「実は俺も反対なんだ」「いつも活動をニュースで見てるよ」と声をかけたり、メールをくれたりする人が増えました。気恥ずかしさもありますが、うれしいですね。ただ、デモの参加者はまだ若い人が少なく、今後の課題です。

 −−今後の活動については。

 ◆「デモは意味がない」という声もありますが、今国会では安倍政権に焦りが見えたし、確実にダメージはあったと思います。今後も月1回はデモや学習会を開きたい。また、賛成派の若者との意見交換会も企画しています。賛成派も戦争をしたくないのは同じはずです。いろいろな人の考え方を聞いて、お互い話し合うことも必要だと思っています。



Posted by いざぁりん  at 19:06