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こちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151128-00010005-nishinp-soci
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戦後70年を迎えた今年夏、米国人作家スーザン・サザードさん(59)が被爆者の生涯や被爆地長崎の姿を描いたノンフィクション「NAGASAKI―LIFE AFTER NUCLEAR WAR(長崎―核戦争後の生活)」が、米国で出版された。原爆を正当化する考えが根強い米国だが、新聞の書評が好評価を示すなど注目を集めている。

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 ニューヨーク・タイムズ紙は「(原爆による)この虐殺を忘れることは被害者への冒涜(ぼうとく)。(この本は)再びこのような惨事が起きないための一助となる」と記した。ロサンゼルス・タイムズ紙も「この本を読むことは核兵器を使用したわが国(米国)の道徳的な難問を解くかぎになる。この重要な本を多くの人に読んでもらうことが私たちの希望だ」と評した。
 サザードさんによると、核保有国の米国では原爆投下を決断するまでの歴史的過程などについての著書はあるが、被爆者に焦点を当てた著書は珍しいという。

 出版後、本に「賛同」するメールが約70件寄せられる一方、米退役軍人らから抗議のメールが20件と手紙2通が届いた。内容は「旧日本軍の中国への侵略や戦争捕虜の扱いをどう考えるのか。戦争終結には原爆は必要だった」との趣旨だったという。
 だがサザードさんは「米国には博物館もなく、米国では高等教育を受けた大人も原爆による被害を知らない。被爆体験を知れば核兵器が不要なことは分かる」と訴える。

 サザードさんがこう指摘するのは、自身が高校時代に日本に留学し、当時、修学旅行で長崎市の長崎原爆資料館を訪れ、原爆の被害を知った経験があるからだ。
 大学卒業後はプロの劇団を創設して監督業などを務め1986年、米ワシントンで公演した長崎原爆被災者協議会会長の谷口稜曄(すみてる)さん(86)の通訳として付き添った。その後、被爆体験を米国内に伝えたいという気持ちを長年温め、2003年以降、長崎原爆の調査や被爆者へのインタビューを本格化させた。
 長崎市を5回訪問し、谷口さんのほか、和田耕一さん、堂尾みね子さん(07年死去)、永野悦子さん、吉田勝二さん(10年死去)の計5人を直接、日本語で取材。12年をかけて出版した。本は現在、英国や電子版でも出版されており来年にはデンマークでも出版予定という。

 長崎市で記者会見したサザードさんは「若い世代は被爆者の思いに強い興味を示してくれている。多くの人がキノコ雲の下で起きたことを知ることで、各国の核兵器政策にも影響を及ぼすことができたら光栄だ」と話し、核兵器廃絶の実現に期待を寄せた。



Posted by いざぁりん  at 00:16