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こちらです。
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160213/plt16021309160004-n1.html
(以下は、コピーです)
 女性タレントとの不倫が週刊文春に報じらた末に議員辞職を表明し、永田町一の“お騒がせ男”となった自民党の宮崎謙介衆院議員=京都3区。宮崎氏に限らず、これまでも若手議員のスキャンダルが世間を騒がすことはたびたびあったが、その多くが政党による「公募」で選ばれた議員。なぜ公募議員にトラブルが多いのか…。

 「信なくば立たず。自らが主張してきたことと軽率な行動のつじつまが合わないことを深く反省し、議員辞職する決意を固めた」

 宮崎氏は2月12日の記者会見で、妻で同党の金子恵美衆院議員=新潟4区=が出産直前だったにもかかわらず巨乳タレントとの“不貞行為”があったことを認め、世間を騒がせたことについて謝罪した上で、議員辞職を表明した。

 宮崎氏は第一子誕生を機に「育児休業」を宣言し、国会議員の「育休」制度化に向けて活動していただけに、「売名行為だったのか」(民主党の安住淳国対委員長代理)と批判されている。「一日も早く出ていってほしい」という自民党内の本音をどこかで敏感に察知したものだったのかもしれない。

 しかし、宮崎氏だけでなく、未公開株をめぐる金銭トラブルなどが週刊文春に報じられ自民党を離党した武藤貴也衆院議員も公募議員だった。国会をサボって男性秘書と旅行に出かけた疑惑が報じられた“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員も大阪維新の会が公認候補の養成機関として立ち上げた「維新政治塾」の1期生だった。なぜか疑惑=公募議員という図式があてはまる。

 各党の公募による候補者選定は3バン(地盤、看板、カバン)をそのまま子供や孫へ引き継ぐ「世襲議員」に対する世論の批判をかわすために始まった。志のある“優秀”な人材の発掘を目指し、各党は応募者を書類審査や論文、幹部議員らによる面接などでふるいにかけ、選考している。

 ただ、本当に優秀な人材かどうか見抜くのは難しいようだ。自民党幹部は「若くてイケメンだったり、美人だったりすると、それだけで有利になる」と話す。

 宮崎氏も190センチ近い長身で、イケメン。早稲田大のボート部で国体出場経験もあるスポーツマン。永田町では女性議員から「チャラ男」と称されていたが、女性受けは良かった。しかも、宮崎氏が公募選考で合格したのは平成23年春で、当時30歳。政権奪回を目指して党改革を進めていた自民党にとって、旧態依然とした体質を改め、世代交代が進んでいることをアピールできるうってつけの人材と映ったようだ。

 実際、宮崎氏はかつて自身のブログで「新しく生まれ変わった自民党。世襲ばかりが民主党から批判の的となっていますが、私は世襲でも誰かの後継でもなく公平、公正な公募によって選んでいただきました。地盤・看板・カバンはないのですが、しがらみもありません」と有権者らに訴えている。

 もっとも公募による候補者選びには「新人が100人いれば、1人や2人はおかしいのがいても当然。それはどこの組織も同じだ」(自民党幹部)とされる。しかし、どうもそうばかりではないらしい。

 かつて民主党が政権を奪取した際、政治家志望の若者が民主党に流れた。「自民党には選挙区の空きがないけど、民主党ならある。国会議員になれるなら、党なんてどこだっていい」。かつて民主党の新人候補はそんなことを言っていた。

 公募に応募してくる若者は、プレゼンテーションが抜群にうまく、論文も出題者側の政党の政策を良く研究して模範解答を書いてくる“試験慣れ”した人が多いという。だが、そんな人に限って、あちこちの党の公募に手を挙げているとされる。

 受験戦争を勝ち抜いた偏差値エリートが、次のステップアップとして国会議員を選ぶ。とにかく、国会議員になるのが目的だから、政党も政策なんてなんでもいい、ということだろう。国会議員になる手段が目的化してしまっている議員は、そもそも明確な目標がないだけに、相次ぐ公募出身議員のお騒がせ行動にはその弊害が出ているのかもしれない。

 それでも、自民党は夏の参院選に向けて比例代表候補を公募で選ぼうとしている。それも、インターネットの「人気投票」で選ぶというのだ。

 自民党の2月5日の発表によると、1月31に締め切った公募に458人(男性381人、女性77人)の応募があった。応募者は29~75歳で、国家公務員や主婦、学生など幅広い層からの申し込みがあったという。

 今後、書類審査や面接で約10人の「ファイナリスト」を選考。4月1日からネット投票を実施し、1位に選ばれた人物を擁立する方針だ。顔写真や経歴、政策などを掲載して投票してもらうことを想定する。選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられる見通しの参院選で、若者に多いネットユーザーを取り込みたいとの思惑がある。

 平井卓也選対副委員長は5日の党本部での記者会見で、ネット公募に400人を超える応募があったことについて「予想以上の応募者数に感激した。政治への熱い思いを感じる」と語った。だが、熱い思いが本当に政治に向けられたものなのか、よく見極めるべきだろう。そうでなければ、また、同じことが繰り返されかねない。



Posted by いざぁりん  at 00:13