京つう

イベント  |伏見区

新規登録ログインヘルプ



こちらです。
http://mainichi.jp/articles/20150726/ddm/007/030/038000c
(以下は、コピーです)
 イラクやシリアの戦闘で家族や学校、地域社会など「よりどころ」を奪われた少年たちが、過激派組織「イスラム国」(IS)に身を投じている。IS司令官らの言葉に従い、自爆に向かう若者たちの背景には、「貧困」や「教育の機会の喪失」があるという。


 シリア北部ラッカ出身の元IS戦闘員、ハーレトさん(17)は昨年1月、シリア政府軍の攻撃で親族を失った。父親は失業し、学校も破壊された。混乱の中でISが勢力を伸ばし、友達と14人で共に参加した。

 ISでの生活についてハーレトさんは「軍事訓練は厳しく、睡眠時間も十分になかった。極限状態の疲労の中で、(司令官から)『自爆をすれば早く確実に天国に行けるぞ』と繰り返し言われた。自爆は強い意志がないと実行できないから強要はされなかったが、あれは洗脳だった」と振り返る。

 だが、ハーレトさんは最後まで自爆を決意できなかった。「上官と一緒にいると『よし、やろう』と思うが、独りになると迷ってしまう。僕が悩んでいるのを察知した母親が泣きながら『死んではだめ。一緒にシリアを出よう』と言ってくれた」。ハーレトさんは今年3月、家族と共にトルコへ脱出した。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部・ニューヨーク)は昨年、ISなどシリアの武装勢力に参加した元少年兵25人を対象に聞き取り調査を行った。ISは13歳前後から少年を戦闘に投入。1カ月100ドル前後の報酬を与え、自爆やスパイ、刑務所の警護、囚人の虐待などを行わせているという。

 戦闘員だった17歳の少年はこの調査で「自爆するよう促され、プレッシャーを感じて仕方なく志願した」と証言。調査報告書は「親族を殺され、学校を砲撃され、地域を破壊された無防備な子供たちを食い物にしている」と批判した。

 住民がISに参加しているとメディアに批判された、トルコの最大都市イスタンブール郊外ディロバス地区のフルーシ・シャヒン区長は「ここからISに渡ったのは数人だけ。シリアとの国境線は900キロと長く、向こう側は武装勢力が支配していて(参加阻止で)協力できない」と状況を説明する。

 そのうえでシャヒン区長は、ISに入る若者について「3000〜4000ドルの月給をもらえるとだまされたり、イスラム教の本来の教えとは違う解釈を信じてしまったりするような、教育を十分受けていないケースが目立つ」と指摘。「冒険気分で行くことも多い。ISの実態やイスラム教をきちんと伝える教育を進めている」と語った。



Posted by いざぁりん  at 01:11