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http://digital.asahi.com/articles/ASJ6C7SRCJ6CUTFL007.html?rm=529
(以下は、コピーです)
 小学2年の男の子が北海道の山中に置き去りにされたニュースを見て、しつけのあり方を改めて考えた人は少なくないでしょう。子どもが言うことを聞かない時、どうすればいいの? 虐待としつけの境目は? 専門家らに聞きました。

 神奈川県茅ケ崎市の施設に今月初旬、市内の母親7人が集まった。子どものしつけ方を学ぶ講座「ほしつ☆そだれん」で、市こども育成相談課の相談員の青木幸子さんとともに「子どもに問題行動があった場合にどう伝えるか」を、日常を振り返りながら考えた。

 参加した主婦の小林玲子さん(32)は、3歳の長男が寝る時間になっても遊ぶのをやめなかった時のことを相談。感情的に怒り、なぜ寝てほしいか伝えられなかった。青木さんは「親が少し冷静になってから子どもに伝えても大丈夫。できたらほめることも忘れないで」と助言した。

 小林さんは注意するとき、つい手が出てしまうこともあった。「自分のしつけに自信がなく受講した。その後は、まだまだだが余裕を持って子どもに伝えられることもできるようになった」という。

 別の主婦の女性(41)も3歳の長男のしかり方に悩み、参加。「つい感情的になりそうな時にも、子どもの気持ちを受け止めつつ、いけないと伝えるようになった」という。

 講座は2009年に始まり、昨年度までに約600人が修了。母親の受講が多いが、父親向けも開いている。講座で大事にしているのは、脅しや体罰によるしつけは子どもをこわがらせるだけで効果は低いと伝えることだ。

 講座を企画した同市の伊藤徳馬さん(38)は「北海道の件もそうだが、怖さや罰するだけで分からせるのは難しく、親の自己嫌悪につながる。積み重なれば、子どもの自己肯定感が低下することもある」。どなったり、罰したりしそうになった時は「子どもに伝わっているか、しつけでなく心理攻撃になっていないか、少し考えてみては。10回のうち1回でも冷静になれればそれでいい。子どもに伝える経験を積み重ねて、親も自信を持ってほしい」と話す。

■子の安全、脅かさないで

 北海道のケースは、心理的虐待の疑いがあるとして、道警が児童相談所に通告した。児童虐待防止法は「長時間の放置、著しい心理的外傷を与える言動をすること」などを虐待と定義。厚生労働省は、個々の事例が虐待かどうかは、子どもや親の状況、生活環境などから「子どもの側に立って」総合的に判断するよう求めている。

 直後からネット上では、いうことをきかない子どもに親が「置いていっちゃうよ」と言うことへの批判も出た。4歳の娘を育てる仙台市の女性(34)は、「親は軽い気持ちでも子どもは不安でいっぱいになっている」との書き込みをみて、不安になった。娘が公園から帰りたがらない時、考えられる手が尽きたら「いい加減にしないと置いていくからね!」と言う時があるからだ。

 しつけと虐待の境目はどこにあるのだろうか。

 児童虐待防止に取り組む民間機関「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)の川﨑二三彦(ふみひこ)センター長によると、「子どもの安全が確保されているかどうか」が判断のポイントという。「親が『しつけ』と言っても、子どもの安全が脅かされている場合は虐待にあたる」。例えば、子どもを家の外に閉め出すことは、地域の絆が強く見守ってくれる人がいた昔は許されたかも知れないが「今は危険です」。

 また恵泉女学園大の大日向雅美学長(発達心理学)は「親も人間なので感情的になってしまうこともある」としつつ、「一番大切なのは子どもに言い過ぎたり行き過ぎたことをやってしまったりした時に親が反省すること。『しつけのためだった』と、自分で正当化しては絶対にいけない。歯止めがきかなくなり、虐待までエスカレートする危険もある」。

 また、しつけは親だけではなく地域などのまわりの大人も関わってするものだといい、「北海道の件から社会も学ぼうとする意識が大切だ」と話す。



Posted by いざぁりん  at 00:44