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以下の記事では、現在何名が措置入院中なのかが、不明です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160728-00000087-mai-soci
(以下は、コピーです)
 ◇これまでも「患者の人権配慮」と「加害行為防止」両面から

 相模原市の障害者施設殺傷事件を受け、安倍晋三首相が28日、早急な検討課題として「措置入院後のフォローアップ」を挙げ、そのあり方に焦点が当たっている。植松聖(さとし)容疑者(26)の退院後約半年で事件が起きたためだ。退院後も公権力が関与を続けることには人権上の問題も指摘される中、安心と人権のバランスが求められる。

【写真】車の中で笑みを浮かべる植松聖容疑者

 措置入院は、精神保健福祉法に基づき、精神障害のある人が自分や他の人を傷つけたりする恐れのある場合に、本人や家族の同意なしに行政が強制的に入院させる制度だ。退院後まで公権力による強制に近い状態が続くことには人権上の配慮から異論もある。

 しかし、措置入院時の植松容疑者の尿検査で大麻の薬物反応を示したものの、措置を解除。退院後も市外の両親と同居するとしていたこともあり、直接面談をするといったフォローがなかったことが課題として指摘されている。

 退院後のフォローについて、東京都で精神保健福祉行政に長く携わった仮屋暢聡・まいんずたわーメンタルクリニック院長は「行政部門ですべてフォローするのは人的にも財源的にも現実的ではない」と話し、「訪問看護など地域の精神医療と連携してフォローを進めるのはどうか」と提案する。

 再発防止が強く求められる一方、性急な見直しに対する懸念の声もある。東京アドヴォカシー法律事務所の池原毅和弁護士は「犯行の原因などが明確でない段階で制度見直しに突き進むのは拙速だ」と警鐘を鳴らす。

 植松容疑者からは、措置入院時に大麻の陽性反応が出ていたほか、事件後も自宅からは違法薬物の可能性がある植物片も見つかっている。池原氏は「精神障害ではなく、薬物の影響が強い犯行の可能性がある。その場合、措置入院のあり方を見直すよりも薬物対策や更生プログラムを検討する方が重要だ」と指摘する。

 大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の乱入殺傷事件(2001年)を受け、05年施行の心神喪失者等医療観察法で、重大事件を起こした精神疾患による心神喪失者について、裁判官と精神保健指定医の合議で入院医療を行う制度ができた。しかし、この事件を起こした元死刑囚は心神喪失状態でなかったことが後に判明している。池原氏は「極めて特殊なケースだけを基に観念的な想定で制度見直しを行うと道筋を誤りかねない。基本的な客観データを集めて、本質的な議論をすべきだ」と訴える。

 精神医療のあり方は患者の人権への配慮と加害行為防止の両面から見直されてきた。駐日米大使が精神疾患のある少年に襲われた「ライシャワー事件」(1964年)を受けた精神衛生法(現精神保健福祉法)改正で、通常2人の精神保健指定医の診断が必要なのに対し、指定医1人で済む緊急措置入院を新設。自傷他害の恐れがなくなった場合は「退院させなければならない」とする解除規定もできた。

 結果的にこれが裏目に出た格好だが、人権との兼ね合いもある。ある厚生労働省幹部は「『患者を縛り付けるな』というのは簡単だが、再発防止に向け現実的に何ができるかが重要だ」と話す。

 措置入院を受けた患者数は約7万6000人いた71年をピークに減り続けている。地域で支援する施設の充実により、措置入院も抑制的に行われるようになったためという。04年には厚労省が入院医療中心から地域生活中心へと転換する方針を示している。



Posted by いざぁりん  at 07:17