京つう

イベント  |伏見区

新規登録ログインヘルプ



2016年09月30日

(続きです)

こちらです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160929-00010001-bjournal-soci&p=2
(以下は、コピーです)
●エリート主義が生んだ「隔絶された世界」

 プロの八百長問題が浮上するたび、専門家やOBらは「選手たちは小学生の頃から八百長に染まっている」と口を揃える。東亜(トンア)大学校生活体育学科のチョン・ヒジュン教授は、メディアの取材に対して「プロの八百長をなくすには、まず小学生の八百長をなくさなければいけない」とまで語った。

 この背景にあるのは日本人と異質な韓国人のスポーツ観、そしてエリート選抜型の養成システムだ。韓国もプロスポーツや国家代表選手の育成が盛んだが、実際に自分でプレーした経験のある人は少ない。日本の中高校生が放課後の部活にいそしむ間、彼らは名門大学を目指して受験勉強に駆り立てられているからだ。

 そうしたなかでスポーツに打ち込むのは、将来プロ選手や指導者として生計を立てる決心をしたひと握りのエリート志望生だけ。彼らは早くから一般大学を目指す子供たちと隔離され、専門の養成システムで特訓を受ける。そこはコーチや先輩の命令が絶対であり、一般常識は通用しない世界だ。こうして世間と隔絶したまま、体育大学、社会人と進んでいく。

 もちろんプロや国家代表として成功するのはごく一部。大多数は後輩を育成する人生を模索する。だが上述の通り韓国はそもそもの競技人口が少ないので、指導者の働き口も十分ではない。そんななか先輩後輩の上下関係や学縁をたどって、あらゆる不正の口利きが横行する。

●18年平昌五輪で「お家芸」は大丈夫か

 たとえば前述した小学校サッカーチームの八百長も、監督同士が成績を融通し合った結果だ。小学校のチームでも指導するのは教師が兼任する顧問ではなく、雇われたプロの監督。チームの成績は監督の評価につながり、本人にとってそれはカネを意味する。だが一度くらい負けてもダメージのない状況なら、困っている他チームの監督に勝ちを売ったほうが儲かるという打算も成り立つわけだ。

 冒頭のテコンドーの件も、恐らく同様の事情でコーチ同士が共謀した結果だろう。また同じく自殺者が出た件は、体育大学進学が絡んでいる。八百長で勝った選手の父親は、地方大学のテコンドー学科教授。息子の進学に大会での実績が足りないことから、大学の後輩と協会の人脈をたどって審判に圧力をかけていた。こうしたいわば裏口入学のための八百長も、日常茶飯事だ。

 次のオリンピックの舞台は、いよいよ18年の韓国・平昌。ポスト・キム・ヨナが見つからない韓国にとって、頼みの綱はお家芸のショートトラック・スピードスケートだ。だがこの競技も例外ではなく、国内試合ではたびたび八百長が取り沙汰されてきた。国内スケート界との不和から韓国人エースが母国を捨てロシアに帰化し、ソチ五輪で金メダル3つを奪取した件も記憶に新しい。

 一連の問題に対して韓国の専門家は、日本のスポーツ教育をモデルに挙げながら「エリート主義を脱して競技人口の裾野を拡大しなくてはいけない」と訴えてきた。だがスポーツ界の体質は変わらず、エリート主義のほころびだけが拡大しつつあるようだ。



Posted by いざぁりん  at 01:33