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こちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161110-00000002-withnews-int&p=2
(以下は、コピーです)
まともに反論してはダメだった...

 移民排斥にしても、実際に可能かどうかは別として、人生に様々な苦労を抱えている自分たちよりも、「違法に越境してきた」だけでなく「英語を話さずアメリカに融合しようとしない」移民たちの権利が優先されることへの反発があったのである。

 そうした感情論自体、基本的には正しいとは言えない。だが、トランプ氏が実は物事をわかった上で、比喩として言っていることに対して、正論から批判し、それだけでなく、トランプ支持者のことを「どうしようもない人々」と侮蔑するような発言までヒラリー陣営から飛び出した、そのことの意味について、大きなストーリーの全体として、我々を含めて多くの人間が読み間違ったのである。
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従来と違う「トランプ票」

 2点目は、トランプ現象が現状不満層の反乱だとして、それを「白人のブルーカラー」が中心だという思い込みをしていたということだ。出口調査によれば、実はそうではなくて、確かに白人男性が中心ではあるが、所得水準としては中から中の上、そして富裕層も多かったという。

 例えば、今回の勝敗を決定づけた州の一つである、ペンシルベニアの場合、従来は「先に票が開く農業・酪農地帯」が共和党優勢で開票が進んでいって、最後に都市部の圧倒的な民主票で逆転というパターンだったのが、最後の方でトランプ票が怒涛のように出てきた。

 つまり都市圏や近郊圏の中流層からトランプ票が従来と違う形で出ている。
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「決して貧しくはない」支持者

 この点に関しては、オハイオの知事で、大統領候補として善戦したジョン・ケーシックが言っていたのだが、トランプ支持者は「決して貧しくはない」のだという指摘があった。つまり、本当に貧しかったら再分配を期待して民主党に行くというのだ。

 そうではなくて、自分は仕事はある。だが、今度クビになったら「次はない」とか、自分の周囲に失業した人がいる、あるいは自分の属している産業が社会から尊敬されていないといった「今は困ってはいないが、名誉や希望が失われている人」が核になっているという。

 その見立てはデータが証明したし、正にケーシックの熟知しているオハイオの住民はケーシックを尊敬しつつも、ケーシックが批判し続けたトランプ氏を今回の選挙では大差で勝たせている。


”ノリで”トランプに入れた?

 そう考えてみると、前々回の2008年にオバマが大勝した選挙においても、黒人票は勿論、圧倒的な支持を示したが、白人の中流層もそのようなオバマの「新鮮さ」に引き寄せられて投票している。

 今回もそれと同じであって、ある種の「トレンドに敏感」であったり、その時代状況における「自分なりの正義感」から、今回はトランプ氏に入れたという層が「動いた」のだろう。
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「アンケート」の限界

 3つ目はデータに対する姿勢だ。マーケティングの業界には、「アンケートだけでは、新製品が売れるかどうかの判断をしてはいけない」という法則がある。それは、消費者は「好きか?」とか「買うか?」といった質問に対しては無責任に答えるが、その回答の行動と、実際に自分のカネで買うかという消費行動は異なるからだ。

 だから、多くの業界では、一部地域でテスト販売を行ってから全国に拡大するなどの手法が取られる。ちなみに、そうした「ビジネスの知恵」を生んだのはアメリカだ。

 選挙の世論調査も同様なのかもしれない。電話や対面調査では「トランプ支持」を胸を張って言うのは「ちょっと抵抗がある」ような人も、カーテンやボックスに囲まれた「投票の秘密」が守られる場では、「トランプ」に入れてしまうということがあったのだろう。
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妻に「ヒラリーに入れるよ」、投票所で「トランプに」

 中には、妻には「ちゃんとヒラリーに入れるよ」と言っておきながら、夫が土壇場で投票所では「トランプに変えた」と事後に告白して夫婦喧嘩になったという話もアチコチから聞こえてきている。

 それから、過去の共和党の基礎票、民主党の基礎票という考え方、あるいは当初はトランプを不謹慎だと嫌っていた宗教保守派、あるいは一時期までは圧倒的に低かった女性からの支持というものが、予想を裏切る形でトランプ氏に流れたということもある。

 例えば、終盤になって猛烈な勢いで双方が流した「ネガティブ・キャンペーン」のTVコマーシャルにしても、トランプ側のものは「いつものネタとしてのヒラリー批判」に留まっていたのに対して、ヒラリー陣営のものは「敵意丸出しの露骨な批判」が、これでもかと展開されており、結果的に逆効果になったということも可能性としてはあるだろう。



Posted by いざぁりん  at 02:04