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PTAは、廃止すべきです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170407-00000038-sasahi-soci
(以下は、コピーです)
 新学期がやってくる。そしてPTA活動も始まる。子供たちが豊かな学校生活を送れるように、保護者と教師とが協力する姿勢は評価できる。だが、なぜかPTAへの不満は噴出するばかり。強制参加や非効率で無駄に過ぎていく時間の使い方など、解決の糸口すらないのか。

「PTAはつぶしたほうがいいですよ。そのほうが子供のためになります。本部役員を長くやりましたが、子供にいい影響どころか悪影響しかありませんでした」

 語気鋭くそう話すのは、PTA発祥の地であるアメリカからの帰国子女で、2人の子供を持つ40代のOさんだ。

 PTA(Parent-Teacher Association)は、児童・生徒のために保護者と教職員で組織された任意団体で、戦後GHQの指令で全国の学校に設置された。

 しかし実態は、子供のためという目的から大きくかけ離れている、とOさんは続ける。

「まず子供のために使われていないお金が多すぎます。保護者と先生、PTA連合会の方々との交流会とか、保護者のために開いた講演会の講師料とか。そんなことにお金を回すなら、もっと子供のために使ってよ、って」

 最も嫌悪感を覚えたのが、ゆがんだ人間関係だという。

 PTAには必ず個人攻撃をする人がいて、連絡網がメーリングリストの時代になってから、関係ない人までメールを送りつけられトラブルに巻き込まれることがよくあったと振り返る。

「聞いてもいない人の悪口や噂(うわさ)話がよくメールでまわってきました。『○×さんの能力が低いせいで私たちがどんなに迷惑をこうむっていることか!』といった特定の個人を誹謗(ひぼう)中傷する長文メールを、関係者だけでなくわざと間違ったフリして本人に送りつけたりする。

 子供がトラブルを起こすと、あの親だから、ああいう家庭だから、と言われるのがオチです。役員になって暴走するお母さんも多かった。弁護士を雇って、相性の合わない会長を引きずり下ろそうとした人もいました」

 こんなもめ事だらけのPTAの内情は、とても子供に話せるものではない。

「しかし、子供も敏感ですから、親や先生たちが険悪なムードになると察しますし、気にします。それって本末転倒ですし、方向性が間違っていますよね。節度を守れる保護者が子供のための活動を堂々とできないのなら、PTAなんてないほうがマシなんです」

 現在、Oさんの2人の子供は私立中学に通い、PTA活動には関わっていない。

「PTAにはもう二度と関わりたくないですね。役員を卒業したらなるべく早くPTAのことを忘れること。それは精神衛生上とても大事です(笑)」

 となると気になるのは、現場の渦中にいる人たちの心理状態だ。さっそくアンケートをとったところ、悲鳴にも似た不平不満の声がこれでもかと噴出した。

 PTA問題の原因のひとつは、タレント菊池桃子さんの「PTAは任意」発言が多くの共感を呼んだように、本来は任意のボランティア団体であるはずのPTAが義務化して、保護者を強制的に追い詰めてきた従来のやり方である。

 アンケートもその問題に関するコメントが目立った。

「子供が精神的に病んで入院していても『全員参加です』の一点張り」(40代女性)、「役員経験者は『自分も我慢したのだからみんなも我慢すべき』と強く思っているから、次の誰かに押しつけて、の負の連鎖です」(40代女性)、「小中ともに自動加入だった。入学式後に役員決めがありましたが、入り口に立つ本部役員が出ていこうとする保護者に『なぜ出るのか』と聞く始末」(30代女性)

 人間関係のトラブルや会費の使い方に関する次のような不満の声もあがった。

「逆らうものはいじめ抜きます。脅威を感じる保護者に対しては、ミスを見つけ次第つるし上げ、呼び出すなどヤンキーの世界顔負け」(40代女性)、「やっていない人への陰口がひどく、気が滅入(めい)った。罰ゲームかと思った」(50代女性)、「先生との社交(餞別[せんべつ]やお礼など)に偏りがち」(60代以上男性)、「研修イコール必ず飲み会。研修報告も何がおいしかったとかの内容が多かった」(60代以上男性)

このほか、よく耳にするのが、「仕事を調整して駆けつけたが、専業主婦のだらだらした仕事ぶりにイライラが募った」(50代女性)、「共働きを理由に小学校の6年間、一度も役員をやらずに逃げ切る親はズルい」(40代男性)といったコメントにみられる専業主婦とワーキングマザーのバトルだ。共働き世帯がどれほど多くなっても、平日の昼間の集まりなど、専業主婦の都合に合わせたスケジュールが当たり前の学校もまだまだ多い。

「妻が運動会の来賓として招かれた地方議員にお茶出しをさせられた。それってPTAの仕事?」(40代男性)は、時代錯誤の役割を女性が押しつけられている典型的な例だろう。

「図書館の蔵書の整理に駆り出され、司書の手伝いをさせられた。でも司書は有給、私は無給」(40代女性)、「広報誌づくりに燃えている主婦がいる。彼女のせいで仕事量が増大」(40代女性)のように、わざわざ仕事を休んでまでやる必要性があるのか、と疑問を感じる活動も、誰かが声をあげて変えていかない限り、延々と繰り返されるのだ。

 さらに意外と知られていないのが、PTAから学校や地域へ投入されるお金の流れだ。「PTAは学校へお金を落とすこと、地域とのしがらみのために存続することが目的になっている」(50代女性)という指摘は、実は前述のOさんからも同じ意見が出た。関係者になってはじめて気がつくPTAの根本的な問題点なのかもしれない。

 これだけ多くの鬱屈(うっくつ)や怨嗟(えんさ)の声があるにもかかわらず、何十年も変わることなく存続してきたPTAを、“ブラックな組織”と位置づける人たちが多くいることもうなずける。



Posted by いざぁりん  at 02:48