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安保推進派といえば、脅迫文。
安倍総理は、この状態を容認。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151002-00000095-jij-soci
(以下は、コピーです)
安全保障関連法に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」中心メンバーの奥田愛基さんの殺害を予告する脅迫文書が在籍する大学に送付されたことを受け、「安全保障関連法に反対する学者の会」の佐藤学学習院大教授らが2日、「脅迫と暴力は断じて許されない」とする抗議声明を発表した。
 
 声明は「言論・表現の自由を脅迫と暴力で封じ込めようとすることは、民主主義社会に対する重大な挑戦で断じて許されない」としている。同会には、9月28日時点で1万4268人の学者らが賛意を表明している。   


Posted by いざぁりん  at 19:06
こちらです。
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20150926ddlk34040609000c.html
(以下は、コピーです)
 広島、長崎両支局による共同企画「広島から、長崎から」。平和国家として歩んできた戦後の日本の歩みを大きく変える安全保障関連法が19日に成立した。広島でも幅広い年代や職業の人たちが反対運動に集結し、成立後も訴えは続いている。今回は、若い人たちに反対の声を上げたきっかけや今後の活動などについて聞いた。

 ◇終わらせない今後も活動 安保関連法案に反対するママの会・広島、内野知恵さん(29)

 −−安保関連法が成立しました。

 ◆国会内での(与野党の)数の差が歴然で予想はしていたので、悲嘆はしていません。ただ、通し方は本当に強硬だと思いました。多くの反対の声を無視したやり方は、許せないを通り越してあきれ果てました。首相は「国民に十分に説明して理解を求める」と言いますが、よく分からない例え話ばかりで全く説明になっていません。公聴会を開いたその日に(参院特別委員会で)採決しようとする、これはパフォーマンスでしかないと思いました。

 一方で、成立に反対する野党にとっては国会前でデモをしていた人たちの声が後押しとなり、同時に反対する議員の姿に外にいる人たちも励まされた。国会の外と内との一体感を感じることができたのは成果だとも感じています。

 −−最初に反対の声を上げたのは。

 ◆昨夏の閣議決定の際、反対集会で「ママ(母親)」として一言話してほしいと言われたのが最初です。難しいことは言えませんが、子どもたちを戦地に行かせるわけにはいかない。子どもにはただ健康で、平和の中で生きていってほしいという母親の思いが伝わればと思いました。共感をしてもらい、誰か一人にでも伝わればという気持ちです。

 −−政治的問題への関心は。

 ◆消費税が上がり生活が苦しくなったり、保育を巡る話など関心がないわけではありませんでしたが、こうした形で政治に対して声を上げることはなかった。私たちが戦争に行くことはないかもしれないが、子どもたちの将来に、10年後、20年後にそういう日が来るかもしれない。うちは母子家庭で経済的に余裕がない。米国などでは貧困から軍隊に入る道を選ばざるを得ないことがあるとも聞きます。今止めておかないと、と思いました。

 −−今後はどのような活動を?

 ◆ママの会には、専業主婦もいますが、弁護士や音楽の先生などさまざまなメンバーがいます。先日は「デモにいきなり参加するのは勇気がいるのでは?」という仲間の声から、関心を持つ人たちでピクニックを開いて今後の活動方法を話し合いました。憲法カフェや憲法ミュージカル、歌を通して平和の大切さを伝えていくことなど、和気あいあいと意見が出ました。やはり、母親だけで活動をするわけにはいかないため、どうやって子どもも一緒に楽しくやっていけるかが一番大切だと感じました。

 ママの会があったので、同じような思いを抱えた人とつながることができました。ただ成立に落ち込むだけでなく、みんなで「ここからやっちゃるで」という気持ちになれました。絶対にこのままでは終わらせたくない。与党の事務所への要請活動や署名集めもしていきたいです。【聞き手・加藤小夜】

 ◇毎月1回デモ、学習会を N−DOVE共同代表・筒井涼介さん(21)

 −−N−DOVEを作った経緯は。

 ◆元々、安保関連法については反対と思っていました。国会前で活動する学生グループ「SEALDs(シールズ)」を見て、自分も行動しなきゃいけないと思いつつも、一人では勇気が出ない。就職活動で忙しい大学の同級生たちにも、声がかけられない。そんな時、社会人の友人から「グループを作らないか」と声をかけられ、迷わず参加しました。Nは長崎の頭文字、DOVEは平和の象徴のハトの英語を意味します。メンバーは、10〜30代の約20人。7月25日に初めてデモを企画し、これまでに他の市民団体との共催も含めて、計7回の抗議集会やデモを開催しました。

 −−安保関連法にはなぜ反対ですか。

 ◆原爆はなぜ落とされたのか。戦争だったからです。この教訓をもとに作られたのが、日本国憲法の平和主義です。他国と戦争しない、武力で威嚇しないと書いてあります。関連法はこれを根底から覆すものです。憲法解釈だけで成立させたことは許せません。

 また、関連法は憎しみを生み、平和を遠ざけるものだと思っています。武力を持って「抑止力」としても、近隣諸国からは余計反発されるでしょう。日本が争っていない国への攻撃に参加したら、日本が報復を受ける可能性も高まります。

 −−被爆地で育ったことは、活動に影響していますか。

 ◆していますね。小学校の頃から平和学習として原爆だけでなく、沖縄戦など戦争について学んできました。特に高校2年から続けている長崎市の「青少年ピースボランティア」は僕の原点です。原爆の実相について学び、継承するためのイベントを企画します。子供たちに原爆について紙芝居で教えたり、被爆遺構を案内したり。この活動を通じて「戦争はなぜ駄目なのか」「どうやったら核兵器がなくせるか」などと考えるようになりました。

 −−活動の輪は広がっていますか。

 ◆メンバーは少しずつ、増えています。安保関連法が成立した当日にも大学の後輩が1人入ってくれました。加入はしなくても「実は俺も反対なんだ」「いつも活動をニュースで見てるよ」と声をかけたり、メールをくれたりする人が増えました。気恥ずかしさもありますが、うれしいですね。ただ、デモの参加者はまだ若い人が少なく、今後の課題です。

 −−今後の活動については。

 ◆「デモは意味がない」という声もありますが、今国会では安倍政権に焦りが見えたし、確実にダメージはあったと思います。今後も月1回はデモや学習会を開きたい。また、賛成派の若者との意見交換会も企画しています。賛成派も戦争をしたくないのは同じはずです。いろいろな人の考え方を聞いて、お互い話し合うことも必要だと思っています。
  


Posted by いざぁりん  at 19:06
こちらです。
http://www.y-history.net/appendix/wh0603_2-007.html
(以下は、コピーです)
1215年、イギリス王ジョンに対し、貴族と都市が王権の制限、貴族の特権、都市の自由などを認めさせた文書。「法による支配」などの立憲主義の出発点であり、イギリス憲法の一部と位置づけられている。
(中略)
しかし、(中略)この文書はラテン語で書かれており、一般庶民に読ませる物ではなかった。
(中略)
マグナ=カルタは17世紀のイギリス革命に際して、絶対王政の国王専制に対する個人の人権を守る「武器」として用いられた。そのような見方は19世紀の自由主義的歴史学に受け継がれ、イギリス国政の礎石であるという評価が定着した。しかし20世紀の歴史学ではそのような評価は非歴史的・神話的であるとして斥けられ、これを諸侯の私的怨恨や私的利益の追求から生まれたもので、集権化に対する諸侯の封建的反動の文書であるという説が有力となった。たしかに大憲章を実現した主体は封建貴族の上層部であった。しかし、その内容は王権の制限、自由人の権利の保障まで踏み込んでおり、農奴は含まれないから全イングランドとはいえないが、かなりのひろがりをもった社会的基盤の上に立っていたことは認めてよい。ただし、1215年の大憲章は簡単に法であると言うことはできない。中には慣行としてすでに確立していた部分や、法として確立しなかった部分もある。当時の諸侯が法として確立させたいと望んでいたところを述べたものが1215年の大憲章である。

以下は、1215年のイギリス国王ジョンが定めた大憲章(マグナ=カルタ)の前文および主要な条項の抜粋である。〔 〕は趣旨の要約。<出典は、第12条・39条は『世界史史料5』(岩波書店)城戸毅訳、その他は『人権宣言集』(岩波文庫)田中英夫訳)>

前文 神の恩寵により、イングランドの国王、アイルランドの王、ノルマンディおよびアキテーヌの公、アンジューの伯であるジョンは、諸々の大司教、司教、僧院長、伯、バロン、判官・・・およびすべての代官ならびに忠誠な人民にあいさつを送る。神の御旨を拝察し、朕および朕のすべての先祖ならびに子孫の霊魂の救済のため、神の栄光と神聖なる教会の頌栄のため、かつまた朕の国の改革のために、尊敬すべき諸師父すなわち・・・(人名略)・・・およびその他の朕の中正なる人民の忠言を入れて

第1条 まず第一に、イングランドの教会が自由であり、その諸権利はこれを完全に保持し、その自由は侵されることがない旨を、朕は、朕および朕の相続人のために、永久に神に許容し、かつこの朕の特許状をもって確認する。・・・〔教会の自由〕

第12条 いかなる軍役代納金(注1)も援助金(注2)も、わが王国の共同の助言(注3)によるのでなければ、わが王国では課せられてはならない。ただし、わが身代金払うため、わが長男を騎士とするため、およびわが長女をいつか嫁がせるための援助金は、この限りではない。・・・〔国王の課税権の制限、課税同意の原則〕

第13条 ロンドン市は、そのすべての古来の自由と、陸路によると海路によるとを問わず自由な関税とを保有する。このほかなお、他のすべての都市、市邑、町、および港が、そのすべての自由と自由な関税とを保有すべきことを、朕は欲し許容する。〔都市の自由〕

第14条 (軍役免除金、援助金の賦課に関して)王国の一般評議会を開催するためには、朕は、大僧正、僧正、僧院長、伯、および権勢のあるバロン達には、朕の書状に捺印して召集されるように手配する。・・・召集は一定の日に、すなわち少なくとも40日の期間をおき、一定の場所において行われるものとする。・・・〔課税同意の手続き〕

第30条 州長、朕の代官、その他の者は、運搬を行う目的で、自由人の馬または荷馬車を当該自由人の意志に反して徴発してはならない。〔自由人の権利〕

第31条 朕も朕の代官も、城その他の朕の用のため、他人の材木をその材木の属する者の意志に反して徴発してはならない。〔自由人の権利〕

第35条 朕の全王国を通じて、単一のぶどう酒の枡目、ならびに染色布、小豆色粗布おおびくさりかたびらの単一の幅が用いられるべきものとする。目方についても同様とする。〔度量衡の統一〕第39条 いかなる自由人も彼の同輩の法に適った判決か国法によるのでなければ、逮捕あるいは投獄され、または所持物を奪われ、または追放され、または何らかの方法で侵害されてはならない。・・・〔自由人の権利、適法手続きの原則〕

第40条 朕は何びとに対しても正義と司法を売らず、何びとに対しても正義と司法を拒否または遅延せしめない。〔裁判の尊重〕

第41条 すべての商人は・・・旧来の正当な関税によって、売買のために、安全にイングランドを出、イングランドに帰り、かつイングランド内に滞留し、陸路によると水路によるとを問わず国内を移動することが出来る。・・・朕の国の者が他国において安全ならば、朕の王国においても他の国の者を安全とする。〔商業活動の自由〕

第63条 このように、朕は、イングランドの教会が自由であること、ならびに朕の王国内の民が前記の自由、権利および許容のすべてを、正しくかつ平和に、自由かつ平等に、かつ完全に、かれら自身のためおよびその相続人のために、朕と朕の相続人から、いかなる点についてもまたいかなる所においても、永久に保有保持することを、欲し、かつ確かに申付ける。・・・朕の治世第17年6月15日、朕の手より与えらる。〔マグナ=カルタの普遍化〕

注1 軍役代納金:中世封建制では家臣は年間40日の費用自弁の軍役の義務があったが、12世紀にはそれが貨幣で代納されるようになった。それが軍役代納金(楯金または軍役免除金ともいう)で、王や諸侯はその代納金で傭兵を雇うようになっていた。
注2 家臣の王、主君に対する義務の一つとしての献金。
注3 第14条に述べられている「王国の一般評議会」(全体の協議会)のこと。
Episode マグナ=カルタ、800年記念式典

マグナカルタ800年式典
15日あった記念式典にはエリザベス女王(左から3人目)らが列席した
=AFP時事
 2015年6月15日、「マグナ=カルタ」発布から800年を記念する式典が行われた。以下、朝日新聞の記事(右の写真も)を引用する。
(引用)権力者の力を法で制限する立憲主義や人権の概念の土台となった大憲章「マグナ=カルタ」(1215年)の発布から800年の節目にあたる15日、ロンドン南西部ラニーミードで記念式典が行われた。
 テムズ川右岸のラニーミードの草原は、恣意的な課税など王権を乱用したイングランドのジョン王に反発した貴族たちが、闘いを経て、ジョン王に大憲章を発布させた地だ。大憲章は米国の独立宣言や憲法にも強い影響を与えた。
 式典にはエリザベス女王やキャメロン首相、リンチ米司法長官らが列席。エリザベス女王は式典プログラムに「大憲章の理念は重要であり、不朽です」とのメッセージを寄せた。<朝日新聞 2015年6月16日 夕刊>
 マグナ=カルタはイギリス憲法の一部を構成しているとされている。子細に見れば、上述のように、必ずしも市民の立場で作られたものではなく、封建領主が自己の権利の確保のために国王に強制した文書に過ぎないが、その後の歴史によって「基本的人権と立憲主義」の出発点となった重要文書であると意義づけ、権威づけられた。そして800年を経っても生きている。さすれば、わずか50年の日本国憲法を「古い」と言う一言でかたづけることはできないことが判る。   


Posted by いざぁりん  at 10:50
子供たちは、ピラミッドは、ボイコットしましょう。
子供たちは、大人のエゴに、利用されてはなりません。
https://www.youtube.com/watch?v=OIh2bYbSyus
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151001-00000003-jct-soci&p=2
(以下は、コピーです)
背中には200キロ以上もの重さがのしかかる

 専門家は事故をどう見るのか。組体操事故に詳しい名古屋大学大学院の内田良准教授(教育社会学)はJ-CASTニュースの取材に「(学校や教員は)リスクに向き合う力が無いと言わざるを得ない」「補助役の教員を周りに配置する、セーフティーマットを活用する、という『安全策』は何の意味もありません」と学校や教員、市教委を厳しく批判した。

 ピラミッドはほぼ内側に崩れるため、周囲に教員を配置する意味はない。セーフティーマットも後方へ落下する生徒のけがを軽減するかもしれないが、根本的な解決法にはならない。「これでは『言い訳のための方策』とみなされても仕方ありません」――内田さんはそう見る。

 事故を起こした10段ピラミッドの場合、一番負担の大きな生徒は背中におよそ3.9人分、200キロ以上もの重さがのしかかる。そのため崩れた時のエネルギーは凄まじく、生徒が脊髄損傷など重い障害を負った事例も過去にあるようだ。

 さらに訴訟へ発展した場合も、圧倒的に「学校(教員)側に分が悪い」と指摘する。組体操事故をめぐる訴訟はほとんど学校(教員)の敗訴に終わっており、「組体操事故への関心の高まりを考えると、もはや『リスクを知りませんでした』では済まない状況になっています」とした。

 では、これだけリスクの高い人間ピラミッドをなぜ学校側はやり続けるのか。内田さんは「体育祭で大きなピラミッドを披露すると、見にきた保護者は拍手喝采、賞賛しますよね。そうなると、教員もやめられなくなるんです。ピラミッドが作り出す『感動』が負の面を見えなくしているんです。保護者と教員がピラミッドの巨大化を推進してきたと言っても過言ではありません」と話し、この状況を「感動の呪縛」と呼んだ。

 取材の最後に内田さんは、「巨大なリスクを抱えた人間ピラミッドはやるべきでない」と強く語った。
  


Posted by いざぁりん  at 02:00

2015年10月02日

何色に見えますか?

Posted by いざぁりん  at 01:06
こちらです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150929-00079092-diamond-soci&p=1
(以下は、コピーです)
 つい最近都内の有名私立大学の医学部付属病院で起きた「事件」を取り上げたい。

 受付の女性職員に「言葉による暴力・脅迫行為」をする男性がいた。男には、そのような思いはないのかもしれない。しかし、現場にいて一部始終を見ていた筆者からすると、それは「脅迫」にしか見えなかった。
 
 しかも、職場にいる他の職員たちは、誰もこの女性を助けようとしなかった。なぜ、名門大学病院の中で、しかも衆人環視の中で、こんな問題が生じたのか……。それを考えていくと、この病院という大組織の中で見た光景からは、多くの企業がぶつかる問題が透けて見えてくる。

● 病院の受付に鳴り響く患者の怒号 顔面蒼白で対応する若い女性

 「だから、何度も同じことを言わせるな! 」

 9月24日、午前10時――。

 「さっきと同じことを聞くな! 」「だから、何度も同じことを言わせるな! 」

 70代前半と思える男性の低く太い声が、フロアに響く。この病院の患者だが、その声には張りがある。老人とは思えないほどに背中は広く、背筋がまっすぐに伸びている。

 ここは、大学病院の消化器内科の受付。JRの某駅から数分の場所にある私立大学の医学部だ。がんの出術や治療で「権威」と呼ばれる医師が多数在籍することで知られている。

 男性が罵声を浴びせているのは、受付の20代半ばとおぼしき女性。入職し、数年を経た感じだった。背が170センチほどと長身でスリム。目が大きく色白で、清潔な雰囲気がある。

 筆者がこの病院を訪れるようになったのは、1995年からだ。年に数回のペースで、胆嚢や胃などの検査を行なっている。十数年前までは、受付に3~4人の女性職員がいたが、ここ5~8年は常時2人になった。しかも、以前は40~50代のベテランの女性たちが多かったが、今の平均年齢は20代後半くらいと若くなっている。

 男性が怒声を上げたとき、受付には20代の女性しかいなかった。ぎこちない応対ではあるが、丁寧で誠実なものだった。もう1人の女性職員は、裏にある事務所に戻っていた。男は、10分ほど前に受付に現れた。保険会社に提出する書類を求めているようだった。この消化器内科で入院か、通院などをしたのだろう。そばに寄り添う家族などはいない。背広を着ている後ろ姿を見る限りでは、紳士だった。

 筆者は、受付から数メートル離れたソファに座っていた。当初、男の質問に女性の職員は丁寧に答えていた。だが、男はその受け答えに不満を持ったようだ。

 「同じことを聞くなよ! 」「おい、聞いているのか! 」「だから、何度も言わせるなよ! 」

 男が、次々とまくしたてる。女性の顔の表情が、一瞬で変わる。色が一段と白くなり、顔をひきつらせる。30~50センチほど後ろにのけぞる。声が震え始める。それでも、なんとか説明を続ける。か細い声がかすかに聞こえる。男は、その1つ1つに反論する。

 「それは、さっき言っただろう! 聞いていなかったのか! 」

 男はエスカレートする。女性だから反撃してこないと思ったのかもしれない。自らの左手を女性の頭のほうに突き出し、振り回す。側頭部をこづくマネまでする。女性はまた後ろに下がりつつ、必死で説明しようとする。

 その様子を見て、男は調子に乗る。受付のカウンターに右手をつき、前かがみになり、左手で女性の顔や頭をつかもうとする。男の背は170センチほどで、カウンター越しの女性にその手は届かない。

 「逃げるな! おい、聞け! 」

 左手で女性の長い髪をつかまえようとする。女性は1メートルほど後ろに下がる。声が出ない。顔がひきつったままだ。男の声がフロアに響く。

 「だから、何度も同じことを言わせるな! 」

● 100人近くの人が見て見ぬふり 女性1人が脅迫される異常な空間

 受付前のソファに座るのは、患者やその家族たち。80~100人ほどはいた。だが、誰一人として男の行動を制止しようとする者はいなかった。筆者は、4段あるソファの最前列に座っていたが、立ち上がることができなかった。男が70代前半くらいであり、認知症か精神疾患など、何らかの障害を抱え込んでいるように見えたからだ。あえて止めるまでもない、と思った。

 そんななか、たった1人だけ受付から数メートルほどのところで立ち止まり、振り返って見ていた男がいた。髪は地肌が見えるほどに薄くなり、腹が突き出ている。40~50代のように見えた。腹が立ったのだろうか、受付前で興奮する男に何かを言おうとしている雰囲気だ。だが、2~3歩受付のほうに向かうが、そのまま進まない。迷いもあるようだった。

 筆者の左横に座る中年の女性が、一緒にいる主人らしき男性に話しかける。

 「他の職員の人を早く呼ばないと、若い女の人が殴られるよ」「あの男は、まともじゃないよ……」

 3分ほどにわたり、男は罵声を浴びせ続けた。女性は体が動かない。立ったままであり、肩のあたりが震えている。こんな事態になっても、なおも男に向かって説明をしようとしていた。その間、職員も看護師も医師も現れない。患者やその家族たち80~100人ほどもまた、何もしなかった。

 女性が、腰が抜けたかのようにしゃがみ込むそぶりを見せた。貧血のようだった。男は突然、声が小さくなった。勝ち誇ったかのように左手を軽く振り回し、その場を離れた。振り返るときに顔を見たが、メガネをかけていて、意識が朦朧としているような表情だった。胸を張り、悪びれた様子もなく、小走りに階段のほうに向かった。

 女性は、受付のカウンターの中にある椅子に10秒ほど座っていたが、その後、その壁の向こうにある事務室に入った。カウンターには、誰もいなくなった。壁に肩がぶつかり、「ドーン」と音が響く。

 数分すると、他の女性職員がカウンターに現れ、患者などへの対応をしていた。奥に入ったままだった20代の女性は、10分ほど後カウンターに戻った。頬は引きつり、顔色は青白いままだった。目の表情はうつろだ。生気がない。椅子に軽く座り、パソコンに向かい、画面をじっと見ている。ろう人形のように動かない。

 横に座る他の女性職員が声をかける。その間の距離はわずか30センチしかないのに、聞こえないようだった。肩をたたかれ、ようやく返事ができる。会話があまりできない。話の途中でパソコンの画面に視線を戻す。またろう人形のようになり、しばらく動かなかった。

● 助けい合いも支え合いもない 病院の受付で疲弊する若手

 さらに10分ほど経った。この間、ベテランの女性が1人で、目の前に現れる患者やその家族に対応をしていた。20代の女性は表情がまだこわばっていたが、顔色は多少よくなり、赤みが出てきた。しばらくすると、患者などの対応をするようになった。

 親子くらいの年齢差がある2人の女性職員は、目で合図をし合ったり、声を軽くかけ合い、次々と患者の質問に答えたり、書類を発行したりしている。筆者がこの20年見ている限り、ここの受付の職員たちは、職人芸とも言えるほどに慣れたものだった。

 しかし、この日は違った。筆者は、2人の女性職員の姿を「助け合い」にも「支え合い」にも感じられなかった。「OJT」にも見えなかった。無責任な病院の体制の中、なおも健気に職務を遂行する20代の女性職員と、腫物に触るかのように接する中年の女性職員の姿しか、そこには見えなかった。

 受付は何事もなかったかのように静かになったが、問題は何も解決されていないように思えた。問題が起きた理由の1つは、受付にキャリアの浅い女性職員しかいない時間が長くあったことだ。十数年前までは、職員が1人だけになる時間はまずなかった。20代の女性の対応にも慣れないものがあったのかもしれない。それが、あの男を怒らせたのかもしれない。しかしそれを踏まえたとしても、男の言動には理解できないものがある。

 人の命を預かる病院は、本来緊急のバックアップ体制を整えていないといけない。少なくとも、緊急事態に対応できない数の職員しか現場にいないような状況は、あってはならないと思う。

● 経営陣による人件費の圧縮で リスクに晒される現場の実情

 筆者はその後、この病院の職員らが加盟する労働組合の役員らに確認した。それによると、消化器内科に限らず、ここ5~8年、職員の数は明らかに減っているという。病院の経営陣が、人件費の圧縮をしたいのだそうだ。組合の役員はこうも指摘する。

 「もしかして、その女性職員たちは派遣社員だったかもしれない。そうであるならば、不意の事態が起きたときに一層混乱が生じることもあり得る」

 このような構造的な問題に対しての具体的な解決策が、あの病院の職員らが働く現場には浸透していないように、筆者には思える。

 診療を終え、受付に向かうと、20代の女性職員の顔色は元に戻り、表情もハリのあるものになっていた。それでも、患者がいなくなり、受付の中にある椅子に座ると、ふっと落ち込んだ表情を見せる。筆者がカウンターの前に立つと、つくり笑いをして、書類を渡した。頬にえくぼができて、ビーバーのような八重歯が見えた。

 その瞬間、とっさに思った。

 70代のあの男は、もしかするとこの女性に甘えたかったのかもしれない。寂しさを紛らわすため、単に若くて可愛らしい女性と接点を持ちたかっただけなのかもしれない。だとしたら、あれほどの剣幕で怒鳴られ、危害さえ加えられかねないリスクに見舞われた女性の心情は、いかなるものだったろうか。女性はこんな職場で、今後も声にすらできない無念さを胸に秘めて仕事をしていくのだろうか……。

 病院を出て、JRの駅に向かう。その下を流れる隅田川のように、筆者の心は濁ったままだった。

● タテマエとホンネを見抜け!  「黒い職場」を生き抜く教訓

 今回のケースについて考えると、前提として70代と思える男性の行為は、大いに問題がある。脅迫めいたものであり、もっと厳しく咎められてよいことだ。警察に通報する人がいても、よかったはずである。そのことを踏まえ、職場のタテマエとホンネを考えたい。

 1.「少数精鋭」という言葉に
 隠された黒いホンネ

 この病院に限らず、ここ十数年、多くの企業は正社員、役員、管理職のポストを減らしている。総額人件費を減らすことが、大きな理由と考えられる。それに伴い、「少数精鋭」「プロ意識」「プロフェッショナル」といった言葉が産業界に浸透した。こうした言葉は、経営者や経済界からメディアなどを通じて、しつこいほどに繰り出されている。

 こういう空気やムードが浸透し、世の中の職場では、社員が20代前半から妙な「プロ意識」を持たされ、仕事に取り組まざるを得ない状況になっている。ところが、そうした状況の裏付けとなる「人材育成の仕掛け」ができていない。十数年前までは、若手はもう少し時間をかけて、しかも見習うべき先輩社員がいる中で、OJTを施されながら働くことができた。

 その意味では、現場の状況はリーマンショック後の2009年頃から、とりわけ厳しくなっている。一段と社員が減り、20代などの若手にしわ寄せがいく職場もある。今回の病院で起きたような問題が顕在化する理由は、この文脈で考えるのが自然ではないかと思う。

 2.「少数精鋭」「プロ意識」
という言葉に騙されるメディア

 「少数精鋭」「プロ意識」というと、言葉の響きはいいが、これらはあくまでタテマエでしかない。組織のホンネとしては、もっと他の思惑があるはずである。本来、職員に「プロ意識を持て! 」と促すならば、職業意識を植え付けるべきである。たとえば、「私はこの事務という職業で、プロになろう」という意識を、職員が自発的に持てるような環境整備や啓発の仕組みづくりが必要だ。

 しかし労組によると、この病院では、受付の女性などは「事務部門」として採用され、定期的な人事異動や配置転換により、全く分野の違う総務や経理もさせられるのだという。つまり職員に職業意識ではなく、大学病院そのものへの就職意識を求めているのだ。職業人ではなく、「病院職員の一員であれ」と促しているわけだ。

 職業意識を植え付けようとしない一方で、職員に「プロフェッショナル」を求めるのは矛盾がないだろうか。労組の役員は、「経営側は医師や看護師はともかく、病院職員に職業意識を植え付けると、人事異動や配置転換などを迅速に、柔軟にできないと危惧している」とも言う。

 このホンネとタテマエの使い分けは、多くの一般企業にも言えることである。経営側は、「職業意識を植え付けよう」「職種別組合をつくるようにしよう」などとは、一切考えていない。そんなことをすれば、経営側にとって不利になるからだ。安易な職業意識は、会社を管理する側にとって、確実にマイナスにに働く。自分たちにとって都合のいい体制を温存しつつ、人件費を削っていく目的で、「プロ意識を持て! 」と促し、発奮させているだけのことなのだ。

 そんなホンネを見抜くことができずに、一部のメディアは企業の経営者が発信する「少数精鋭」「プロ意識」「プロフェッショナル」といった言葉を無批判に受け入れ、報じている。あたかも新しい時代が訪れ、労働者はプロとして黙々と働けば認められる、といわんばかりだ。しかし残念ながら、そんな時代は来ない。もともと多くのメディアは、人事・労務の現場に明るくないこともあり、こういうレトリックで見事なまでに騙されていると言えよう。
  


Posted by いざぁりん  at 01:05
こちらです。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3641933&media_id=125
(以下は、コピーです)
シルバーウイークの最終日を迎え、Uターンラッシュで全国各地がごった返した9月23日の昼下がり。兵庫県神戸市内のホテルの一室に両親と共に現れたその女性は、丁寧に女性セブン記者にお辞儀をしてから席についた。


「あの人が少年院を出たと知った時、本当に怖かった。また戻ってくるんじゃないかって。正直、今だって怖くてしかたない。私がなにか言うことで、また彼を刺激するのではないかって…。でも、今だからこそ、私の言葉で伝えなければいけないことがあるのではないか。そう思って、取材を受ける決意をしました」


 そう語るこの女性は、堀内めぐみさん(27才仮名)。大きな瞳とショートカットが印象的な女性だが、彼女は1997年、神戸連続児童殺傷事件で元少年Aに刺され、奇跡的に生還した被害者である。


 めぐみさんは現在、看護師として多忙な日々を送っている。悪夢の事件を乗り越えて、病に苦しむ患者のために生きることを選んだ彼女の18年間の軌跡を、Aはどんな思いで聞くのか──。


 今年6月に手記『絶歌』(太田出版)を発表したA。8月末にはA4用紙20枚にわたる手紙を女性セブンに送りつけてきた。その内容は手記のプロモーションに終始していた。そのうえ、公式ホームページまで開設し、全裸自撮り写真やナメクジの写真などの公開を始めた。止まらないAの暴走に、めぐみさんがやっとの思いで手に入れかけていた心の平穏は一瞬で崩れ去った。


「手記は読んでいないし、これからも読む気はないです。ただ、ホームページは開いてしまいました。あのイラストや全裸写真…。気持ち悪い。なんであんなものを載せるのか。私、手記の出版以降、また事件の夢を見るようになってしまって…。Aはこの18年間、私や家族がどんな思いで生きてきたのか想像もできないのでしょうか」(めぐみさん)


 彼女がAに襲われたのは、1997年3月16日の正午だった。友達との待ち合わせ場所に向かう途中、前から歩いてきたAに、すれ違いざまにナイフで腹部を刺された。ナイフは刃渡り13cm。傷は深さ8cmに達し、めぐみさんの胃を貫いた。


「刺された時はパニック状態で痛みも感じず、意識もあったんです。よろめきながら待ち合わせ場所まで歩き、仰向けに倒れました。徐々に意識が薄れてきましたが、子供心に“このまま眠ってしまったらもう戻れない”と思って、意識を保とうと必死でした」(めぐみさん)


 何が起きているのかわからない恐怖の中、9才の少女は生きるためにもがいていた。めぐみさんの母親が続ける。


「背中の大動脈の3分の2が切れていて、あと何mmかずれていたら助からなかった。1500ccもの血液を輸血して…。めぐみはまだ小さかったので、体の血液量の半分を輸血したんです」


 2週間後に退院したが、傷口はケロイド状になり、激しい痛みに襲われた。そんな状態でも警察からの聴取は連日続けられた。


「犯人の姿を見ているのは私だけだったので、警察も必死だったのでしょう。私がAの顔を見たのはほんの一瞬でしたが、“若いお兄ちゃん”と伝えました。懸命に人相を思い出して、似顔絵を作ってもらいました」(めぐみさん)


 彼女が刺された同日、山下彩花さん(当時10才)が金槌で頭を殴打され、意識不明のまま1週間後に死亡。捜査の難航をあざ笑うかのように、Aは5月24日に土師淳くん(当時11才)を殺害し、27日、切断した首を中学校の正門前に置いた。


 6月28日にAが逮捕された時、14才の凶行だったことに日本中が凍りついた。めぐみさんの母が述懐する。


「あの日、警察から私たちのところに連絡がなく、逮捕を報道で知って仰天しました。めぐみはその時“同じ痛みを彼も知るべきだ”と言っていました」
  


Posted by いざぁりん  at 01:04
こちらです。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=shared_ranking&id=3643182
(以下は、コピーです)
 1日午前7時25分ごろ、千葉県市川市南八幡5丁目の路上で、首を切られたコガモ1羽の死骸を通勤途中の女性が見つけ、女性の夫が110番通報した。同県船橋市でも首のない鳥や耳を切られたウサギが見つかっており、県警は関連を調べている。


 市川署によると、コガモは体長約23センチで、ハサミのようなもので首を切られていたという。署員がかけつけたときは腹部を上にした状態で、頭部や凶器は見つかっていないという。署は鳥獣保護法違反(捕獲)の疑いで調べている。


 前日の9月30日には、船橋市金杉台の団地の草むらで首のない鳥1羽の死骸が発見され、同29日には船橋市夏見で両耳と下腹部が切られたウサギ1匹が見つかっている。いずれも現場からは5キロ以上離れている。
  


Posted by いざぁりん  at 01:03
こちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151001-00010000-fukui-l18
(以下は、コピーです)
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)で機器の点検内容や頻度の前提となる安全重要度分類が多数間違っていた問題で、原子力規制委員会は30日、保安検査を行っても誤りの数など全体像が把握できないとし、機構に事実関係を報告するよう、原子炉等規制法に基づく報告徴収命令を出すことを決めた。

 罰則を伴う命令で、発出は大量の機器の点検漏れが発覚した2012年12月に続き2回目。この日の定例会合では事務局が、機構から誤りの報告を受けて9月3~16日の保安検査で確認したものの「集計が適正でなかっただけでなく、分類見直し作業でも誤りや担当者間の相違があった」と、全体像を把握できなかったことを説明した。

 これを受け委員は「保安検査で見つかった違反に報告徴収をかけるということはあっても、中身が分からず報告徴収せざるを得ないというのは検査の歴史でも極めて異例。極めて異様で奇っ怪」(更田豊志委員)などと強く批判。

 「これだけ不備が続けば、社会の他分野なら契約解除が妥当。規制委としてもどこかでけじめをつけなければならない」(伴信彦委員)、「非常に深刻な事態。大きな原子力プラントを運転管理していく資質を考えざるを得ない」(田中俊一委員長)と、厳しい意見が続出した。

 もんじゅは12年の報告徴収命令後、13年5月に運転再開準備の禁止命令を受けた。その後も不備が相次ぎ、解除の見通しは立っていない。今回の命令では10月21日までに、分類が誤っていた機器の一覧や、それぞれの誤りの原因などを報告するようを求めた。報告後に臨時委員会を開き児玉敏雄・機構理事長に意見聴取する。

 機構は「決定を重く受け止め期限までに報告する」とコメント。児玉理事長が敦賀に滞在して指揮を執ることとしている。  


Posted by いざぁりん  at 00:52