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安倍総理は、今後発生するであろう戦争孤児を、どうされるおつもりなのでしょうか?
http://digital.asahi.com/articles/ASH7R6JY2H7RULZU00M.html
(以下は、コピーです)
学童疎開中に親を奪われ、親戚に引き取られていった戦争孤児たち。極端な食糧難のなかで、多くの子が心を押し殺して生きていかなければならなかった。

両親失い「野良犬」と呼ばれた 戦争孤児の70年
戦後70年

 草野和子さん(80)=東京都八王子市=は、1945年3月10日の東京大空襲で39歳だった父と母を奪われた。当時9歳。6歳の弟と、茨城県の親戚を頼って疎開中だった。

 一緒に疎開していた母は大空襲の日、現在の東京都墨田区にあった自宅に戻っていた。やっとの思いで父が見つけてきた1年生になる弟のランドセルを受け取るためだった。「10日の夕方には必ず戻るからね」という約束を信じ、弟は戻らぬ母を迎えに毎日バス停に向かった。母に会えず肩を落とす弟の手を握り、涙をこらえて薄暗くなった田んぼの道を歩いた。

 弟と草野さんは、同じく孤児となったいとこと3人で東京の親戚宅に引き取られた。暮らしは厳しく、質屋通いで賄っていた。学校で「くさくなっているから体をふきなさいね」と先生に言われても、お風呂に行くお金をください、と言い出せなかった。銭湯代や学用品代は商店街の掃除や子守などをして稼いだ。

 ある日、親戚が「泥棒猫が3匹もいて困っている」と話すのを耳にした。「生きていたくない」と思い、踏切の線路に立った。子守でおぶっていた親戚の赤ちゃんが泣き出し、「弟を残して死ぬわけにいかない」と我に返った。

 孤児という理由で就職はままならず、旅館に住み込んで定時制高校に通った。空襲前の温かな家庭をもう一度つくりたかったが、子宮外妊娠などを経験し、子どもは産めなかった。夢が破れ、ひと晩中泣いた。

 「優しい両親がいて私と弟は幸せすぎるぐらい幸せだった。空襲がなければと何度思ったか。戦争絶対反対の思いを片時も忘れたことはない」

■夢に母「マリちゃん、ごめんね」

 金田茉莉(まり)さん(80)=埼玉県蕨市=は東京大空襲で当時35歳の母と14歳の姉、7歳の妹を失った。宮城県に学童疎開中だった。父はすでに亡く、9歳で孤児になった。

 戦後、預けられた兵庫県内の親戚宅には、7人の子どもがいた。親戚の夫婦は毎日のように言い争っていた。

 「なぜあの子の面倒みなあかんのや」「黙れ」

 子どもたちからも「出ていけ」「野良犬」とつらくあたられた。行くあてはない。針のむしろにいるようだった。誰よりも早く起きて食事の支度をし、学校から戻ればまた家仕事。河原で「お母さんの所に行きたい」と泣いた。中学生の時に体調を崩したが、倒れるまで働けば母のもとに行けると思った。

 終戦の直後、夢を見た。路面電車に母と姉、妹が背を向けて乗っている。「乗ろう」と思った瞬間に電車が動き、走りながら「置いていかないで」と叫んだ。「マリちゃん、ごめんね。お母さんを許してね」。振り向いた母は底知れぬ悲しい目をしていた。

 「疎開から戻る私一人を残して死ねないと思い、空襲の火の海でもがきながら母は必死に生きようとしていたのでしょう」。自ら母になって、そんな思いがわかるようになった。

■孤児の多く「死を考えた」

 48年の孤児一斉調査によると、全体で12万人超のうち8~14歳の年齢層が半数近い。終戦時はほぼ小学生の年代にあたり、学童疎開中に親を失った子の多さがうかがえる。

 金田さんは50代になってから学童疎開の記録を後世に残す調査活動に加わり、二十数年前から戦争孤児の調査を独自に進めた。40人にアンケートを送ると、21人から回答が届いた。金田さんを含む22人のうち18人が「死を考えたことがある」と答えた。弟が命を絶ったというある男性は、自分も青酸カリを持ち歩いていた、と打ち明けた。

 「失せろ」と言われて食事をもらえず餓死寸前まで追い込まれた子、早朝から夜まで荒れ地の開墾をさせられた子、中学校にも行けなかった子……。証言から、過酷な孤児の戦後が浮かび上がった。

 19歳の時に親しくなった同世代の女性も孤児だったが、結核で入院中の弟の治療費を稼ぐため体を売っていた。心の支えだった弟が病死すると、行方を絶った。「火垂るの墓」(野坂昭如著)で描かれた兄と妹のように、衰弱死したり、凍死したりした子も数知れない。

 もう語れない子どもたちに代わり、生き残った孤児たちは記憶の底に封印した重い過去を振り返る。「生きた証しすら残せず、独りで死んでいった子もたくさんいる。戦争は必ず戦争孤児を生む。二度とこういう子どもをつくってはいけない」

 いのちが続く限り、孤児たちの「遺言」を伝え続ける。金田さんの思いだ。



Posted by いざぁりん  at 00:03