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行政は根本的に、子育て支援する意思は、希薄なのです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151002-00000046-mai-soci
(以下は、コピーです)
福岡市で今年度に入って、きょうだいが同じ保育園に入れないケースが急増している。国が今春に待機児童の解消を目玉とした「子ども・子育て支援新制度」をスタートしたのにあわせて、市が独自に入園先の調整方法を変えたことが想定外の事態を招いた格好だ。市内の認可保育施設利用者2万7000世帯のうち、きょうだいが別々の園に通うのは250世帯500人以上にのぼる。送り迎えで保護者の負担が増えた他、子どもの成育環境への弊害なども指摘され、関係者から見直しを求める声が出ている。

 「毎日二つの園を回って徒歩で往復2時間(約10キロ)。子どもは疲れて座り込み、こっちが泣きたかった」。今夏まで3人の子を別々の園に通わせた母親(27)は、送り迎えに追われた日々を振り返る。「三女(8カ月)を胸に抱き、長男(4)と次女(2)の手を引くと両手は使えない。子供の昼寝用の布団袋を首に提げ、雨が降ったら傘もさせない」

 三女の通う園で4歳児と2歳児のクラスにたまたま同時に空きが出て転園できたが、まれな例という。別の母親(38)は財政的な負担を訴える。「地下鉄とバスを乗り継いで2人を迎えに行くが、どんなに急いでも上の子の迎えが午後6時を過ぎることがある。遅れると1回500円の延長料金を求められる」

 国が今春から待機児童の解消などを目指した新制度をスタート。各自治体が子どもの「受け皿」整備やそれに伴う事務作業の煩雑化に対応する必要が出てきたため、福岡市の場合は入園先の調整方法を変更した。第3希望までだった園の申し込みを第5希望まで拡大させた他、これまで保護者の希望や各家庭の状況に基づいて園側の意向も聞いて手作業でしていた調整を、各家庭の状況を点数(保護者の勤務時間の長さ・保護者の病気の有無・介護が必要な親族の有無などをポイントにして算出)化し、高い点数順に機械的に振り分ける仕組みにした。その結果、きょうだいが別々となるケースが続出した。

 保護者側から「何とか同一園に」との要望が上がり、園側からは「点数では分からない家庭の実態が考慮されていない」「『望まない園だった』として転園による出入りが激しく、クラスが落ち着かないので教育環境に悪影響だ」との苦言が出ている。調整方法を変えたことで、結果的に今年度の待機児童数が前年度比61人増となったことへも疑問の声が出ている。

 きょうだい別々のケースについて、市は急増ぶりを認めたうえで「使えるデータがなくて過去と比較できない」と説明。批判の高まりには「希望枠を広げ、従来なら入園できない子も入れている」と述べる一方で今後について「調整方法の見直しを検討したい」とする。【林由紀子】

 ◇藤井伸生・京都華頂大教授(地域福祉論)の話

 問題の背景に行政のシミュレーションの甘さがある。きょうだいが別々になることは、送迎や行事参加の点で保護者に多大な負担になる。待機児童が解消すればいいという姿勢もおかしい。親の慌ただしさが親子関係のゆとりを奪い、子どもにストレスを生じさせる恐れがある。



Posted by いざぁりん  at 00:09