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こちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151216-00010002-newswitch-bus_all
(以下は、コピーです)
日本の甲冑からヒント。人間機械の登場と社会への受け入れを予感?

 「彼は今や人間というより機械だ...」
禁欲的なジェダイマスターであるオビ=ワン・ケノービは、映画『スター・ウォーズ』3部作の中で、サイバネティクス技術で機能を強化した敵役のダース・ベイダーについて、こう断言した。この架空のサイボーグは長い間、シリーズでの最も注目される人気キャラクターとなっているが、とくに日本でその傾向が強いのは偶然ではない。

 『スター・ウォーズ』の生みの親かつ原作者で、監督を務めたジョージ・ルーカスは、黒澤明監督を賞賛し、彼の日本映画に大きな影響を受けた(特にスターウォーズは『隠し砦(とりで)の三悪人』の物語を元に考えられた)。当然のことながら、スター・ウォーズの衣装は、伝統的な日本の甲冑(かっちゅう)からヒントを受けており、それはダース・ベイダーのロボットの体の上に載った象徴的なマスクとヘルメットからも見て取れる。これらはまぎれもなく、日本の封建時代の武士がかぶっていた頭形兜(ずなりかぶと)から派生したものだ。

 スター・ウォーズの宇宙に我々が出会ってから38年、12月18日には新作が一斉公開される。そのブランドは絶大で人気も相変わらずだ。スター・ウォーズをテーマにしたガジェット(オモチャ)、衣料品、家庭用品などは日本全国で手に入り、うちダース・ベイダーのキャラクターグッズが多くを占める。

 製品のブランド化に加えて、マントをはおったサイボーグは、グッドイヤーのタイヤや、福岡で毎年開催される博多どんたくの宣伝に使われ、スクウェア・エニックスとバンダイは両社ともサムライの姿をしたダース・ベイダーのフィギュアを販売している。自衛隊でさえ、2015年の札幌雪まつりで巨大なダース・ベイダーの彫刻を作ったほどだ。このような例はほかにもたくさんある。

 日本でダース・ベイダー人気が長続きしているのは、崇拝の対象ともなる歴史的なイメージに多くを負っている。だが、おそらく、人間に働きかける普遍的な何かがあるのだろう。

 映画のオリジナル3部作(エピソード4-6)の最後でダース・ベイダーが亡くなる前、彼は仲たがいをした息子の命を救い、いくらか人間性を取り戻す。一方で、我々は肉体の能力を高めるとともに、その肉体は着実に機械化してきている。架空の悪役サイボーグに対する我々の賞賛と共感はたぶん、いずれ人工的に機能が拡張された人間を日常生活に受け入れ、それが主流になることの前ぶれなのではないか。

 もちろん、こんなことはまったくの憶測にすぎず、私たちが彼に抱く魅力は、もっと単純なのかもしれない。邪悪ではあるが、最後に名誉を挽回した人間機械、そしてサムライのヘルメットをかぶり、めちゃくちゃ格好いいという理由で。どうか皆さん、新作映画を楽しんでください!




Posted by いざぁりん  at 00:18