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こちらです。
http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-5074.html
(以下は、コピーです)
 日本人の平均年収は400万…という値を何度も使ってきました。しかし、こういった平均値は上位層が大きく引き上げているために、庶民の感覚とはかなりズレがある可能性があります。そのため、中央値を知りたいなと前々から思っていました。

中央値(ちゅうおうち、英: median)は、代表値の一つで、有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値。たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢である。 ただし、データが偶数個の場合は、中央に近い2つの値の算術平均をとる。中央値の事を、メディアン、メジアン、中間値とも呼ぶ。ただし、「中間値の定理」の中間値はこの意味ではない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%80%A4



 Wikipediaの説明を見たら、以下のようにちょうど年収を例に出していました。やはり年収で平均値を基準とするのは、不都合が大きそうです。

 平均値との関係

中央値は平均値と類似した目的で使うが、用途によっては中央値のほうが平均値よりも優れている。これはたとえば年収の場合を考えてみるとわかりやすい。

貧富の差が激しい国では、一部の富裕層が平均年収をつり上げてしまっている為、平均年収は「普通の人」の年収よりもずっと高い値になってしまう。この為平均年収は「普通の人」の生活水準を推し測るには向かない。

一方中央値は、年収が低い順に国民を並べたときに丁度真ん中になる人の年収を表している為、一部の富裕層の年収は中央値に影響せず、中央値は「普通の人」の生活水準により近くなる。

実際例えばフォーブスの世界長者番付にランクインするような億万長者が1万人の市に引っ越してくれば平均年収はつり上がってしまうが、年収の中央値はほとんど変わらない。ビル・ゲイツ等の大金持ちが引っ越しただけで、「普通の人」の生活水準が変化するとはいえず、中央値のほうがより直感に近い事が納得されるであろう。



 中央値について検索して出たのは、以下のページ。「すごい高い!」と思ったら「世帯所得」だそうな。

日本人の年収の中央値 WEB金融新聞

まず見つかったのは、厚生労働省が公表している「世帯所得」の数字です。これによると、2009年の1世帯あたりの所得は、平均値なら549万円ですが、中央値なら438万円だそうです。実に100万円以上(約25%)も、平均と中央値に差があります。
http://www.777money.com/torivia/torivia4_5.htm



 ちょっと古い2009年ですが、ここで出ている値では最新でした。

2009年
世帯所得の平均値 549万円
世帯所得の中央値 438万円

 Wikipediaでは「貧富の差が激しい国では」とありました。しかし、貧富の差が比較的小さいと言われる日本であっても、やっぱり平均なんか見ちゃいかん!という話ですね。ものすごい違います。

 上記のページでは個人のものも探していらっしゃって、"正確なデータは見あた"らなかったものの、以下の資料から推計されています。

国税庁の「民間給与実態統計調査(2010年)※PDF」
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2010/pdf/001.pdf

2010年
サラリーマン男性の年収の平均値 約507万円
サラリーマン男性の年収の中央値 約456万円

サラリーマン全体の年収の平均値 約412万円
サラリーマン全体の年収の中央値 約352万円
(後半は男女合わせたものという意味)


 私がよく言っていた平均年収400万は、確か本当はもう少し多い409万円くらいだったと思います。で、これまた記憶が曖昧ですが、確かサラリーマンのものだったという覚えもあります。ですから、最後の「サラリーマン全体の年収の平均値 約412万円」の年度違いあたりが私が覚えていたものの元ネタでしょう。

 現在の日本人の働き方からして女性を含めるのが妥当か否かは難しいものの、これまでの400万円という目安を修正するなら、実際には350万円程度と説明した方がいいかもしれません。


 あと、おもしろかったのが、年収300万円以下の割合について調べたもの。

収入格差 最新の情報を掲載-年収ラボ
http://nensyu-labo.com/heikin_kakusa.htm

西暦 男女計(%) 男性(%) 女性(%)
2002年 34.9 17.8 63.7
2004年 37.5 20.0 65.5
2006年 38.8 21.6 66.0
2008年 39.7 22.3 66.4
2010年 40.5 23.4 66.2
2012年 41.0 24.3 65.9
統計元:国税庁 平成14-24年 民間給与実態統計調査結果より

 割合は40%ほど。かなりの人が年収300万円以下です。しかも、着実に増えてきています。

 女性の方が男性より給料が安いので女性の労働者が増えれば増えるほど、男女計の年収300万円以下の人が増えるはずです。

 しかし、注目すべきなのは男性限定の年収300万円以下の割合。男性限定でもはっきりと増加してきているのがわかり、全体の年収300万円以下が増えている原因は、男性労働者の年収自体が下がっているという理由もあることがわかります。


 もう一つ、中央値の話に戻って、年代ごとの年収の中央値。これは他人との比較としてはより目安としてふさわしいと思います。…が、元データは国の値ではなく、DODA登録者でなおかつ「正社員」限定です。これはどうでしょうね?

平均年収(年齢別) 2012年版  DODA(デューダ)
http://doda.jp/guide/heikin/2012/age/

■男女計
20代平均年収 343万円 中央値 320万円
30代平均年収 458万円 中央値 420万円
40代平均年収 608万円 中央値 550万円
50代平均年収 754万円 中央値 700万円

■男性
20代平均年収 361万円 中央値 350万円
30代平均年収 485万円 中央値 450万円
40代平均年収 637万円 中央値 600万円
50代平均年収 777万円 中央値 700万円

■女性
20代平均年収 317万円 中央値 300万円
30代平均年収 380万円 中央値 350万円
40代平均年収 461万円 中央値 400万円
50代平均年収 486万円 中央値 406万円


 若い頃は「平均年収」と「年収の中央値」の値に大きな差がありません。就職した時点ではそうそう差はつきませんからね。この差と比べると大きいものの、男女差というものの若い年代ではそう顕著ではありません。

 しかし、中央値と平均値の差はどちらのケースでも、徐々に広まっていきます。特に男女差は年を取るにつれて半端無く広がりますね。

 あと、正社員のみに限った値の話。国税庁の調査の値は、正社員限定版の30代の年収にすら負けています。やはり非正規雇用を含む・含まないだけで、差は大きいですね。

サラリーマン全体の年収の平均値 約412万円 (国税庁)
サラリーマン全体の年収の中央値 約352万円 (国税庁)

30代平均年収 458万円 中央値 420万円 (正社員のみ)

 非正社員を人にあらず…みたいにバカにしている人がいますが、実際にそういう非正規雇用者が一定数を占めるというのが今の日本社会であり、無視して考えるのは非現実的です。また、用途によるものの、生涯未婚率が高まっている中では、女性の値を入れた方が妥当な場合も多いでしょう。

 私は正社員以外を含めた「サラリーマン全体の年収の中央値 約352万円」を目安にすることをおすすめします。




Posted by いざぁりん  at 03:03