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マスクに防疫性は有りません。
報道は、こちらです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/908f9f2899d8f3d73bfee1b7f9b8366667b75111
(以下は、コピーです)
「脱マスク」卒業式 「素顔で記念」歓迎と「式で感染は…」困惑
3/1(水)

 全国の多くの高校で1日に卒業式が開かれた。国の方針で、今春から学校の卒業式は新型コロナウイルス対策のマスクを外すことが基本となった。「素顔で記念を残せた」などと歓迎の声が上がりつつも、多くの卒業生がマスクを着けたまま式に臨む学校もあった。


 神奈川県立生田高校(川崎市多摩区)では、マスク姿の保護者や教職員が迎える体育館に、卒業生約360人が入場。ただ、マスクを外していたのは1割弱。国歌斉唱の前には素顔の生徒らもポケットからマスクを取り出し、ほぼ全員が着けた状態で式は進んだ。

 文部科学省は2月10日に教育委員会などに対し、卒業式で子どもや教職員は「マスクを着用せずに出席することを基本」とする通知を出した。学校現場で混乱を招かぬよう「入退場」はマスク不要、「合唱」時は着用などと脱着の具体的な場面を指針として示した。

 通知は、岸田文雄首相が「ぜひ、卒業式は互いの笑顔を見ながら参加してほしい」と表明したのを受けた措置だが、社会全体のマスク緩和に先駆けて、卒業式で「脱マスク」を基本にする理由については「卒業式の教育的意義を考慮」などと突っ込んだ説明はない。

 生田高は文科省通知とほぼ同じ対応を生徒に伝えたが、多くが自主的にマスク着用を選んだ形だ。そんな中、クラス代表として壇上で校長から卒業証書を受け取った小野耀路(あきみち)さん(18)は歌などを除いて外した。「卒業式の写真を見返した時にコロナ禍を思い出すマスク姿ではなく、素顔で記念を残したかった。みんな外すタイミングを探っていると思う」と語った。

 校歌斉唱を再開するなど式次第はコロナ禍前に戻りつつある。それでもマスクを外さなかった理由について、岡小百合さん(18)は「通学電車で大人は着けているので学校で外して安全と思えない」、相沢菜々美さん(18)は「親しい友達にしか素顔を見せないので、最後の日だけ見られるのは恥ずかしい」と語った。

 卒業生は1年生のころからコロナ禍にあり、皆川優仁さん(18)は「マスク生活が当たり前になり、素顔を知っている同学年の生徒は、3~4割程度しかいない」と言う。また、3月は大学受験や卒業旅行がある生徒も多い。ある女子生徒の父親(55)は「式でマスクを外して感染し、友人との旅行に行けなくなる方がかわいそうだ。外す選択肢はないだろう」と話した。

 国のマスク緩和方針に対し「受験前の卒業生は出席を控える可能性がある」などと丸山達也知事が懸念を示した島根県内でも1日、多くの県立学校で卒業式があった。県立松江商業高校(松江市)では、保護者らを含め約500人が出席。ほぼ全員マスクを外して会場に入ってきた卒業生は、椅子一つ分ほどの間隔を空けて着席すると、一斉にマスクを着け始める。その後も卒業証書を受け取る時など距離が確保できる場合は一旦マスクを外したが、退場時まで、ほとんどの時間をマスク姿で過ごした。

 こうした式進行は県教委の通知に沿ったもので、2メートル以上を目安に十分な距離を確保できる場合はマスクは不要▽声を出す場合は着用――などの方針が2月に示されていた。木村文明校長は「(方針決定は)急だったが、それほど慌てることなく自然な感じで式ができた。3年間我慢してきた子どもの思い出も半分になるのではと心配していたが、元気よく出席してくれた」と安心した様子だった。

 文科省の通知について山本宏樹・大東文化大准教授(教育科学)は「これまでのようにマスク着用が前提の教育ではなく、外すこともできるという選択肢が生まれた。学校現場に裁量を委ねたという意味では評価できる」と話す。一方で「さまざまな理由からマスクを外したくない子どもがいる。大切なのは主役である子どもの合意と納得感だ。個々の子どもの意見を聞いた上で、各校で感染状況などを総合的に判断して対応してほしい」と語った。

 ◇「もう少し現場を見て…」教員ら振り回され

 「本当にマスクを着けさせず、こんな大勢を入れることができるのだろうか」

 北陸地方の公立中学校で教務主任を務める50代の女性教諭は今月中旬に控えた卒業式への不安を口にする。感染の「第6波」の中で迎えた昨年の卒業式は1家庭あたり保護者は1人の参加しか認めなかったが、2月になり、文部科学省から「参加人数の制限は必要ない」との指針が示された。

 新型コロナウイルス流行前と同規模で開けば、バスケットボールのコート2面分の体育館には昨年より3割ほど多い約600人が入る見通しだ。席の間隔を空けるにも限界があり、まだ北陸は気温が10度を下回る時期で全ての窓を開け放ったままにもできない。女性教諭は「密集や密閉した空間になってしまう。マスクを外していいのか迷う子も出てくるだろう」と話す。

 今後、文科省通知を参考に卒業式の実施要項づくりを本格化させる。ただ近隣校の担当教員同士で、どの場面で誰にマスクの着脱を求めるかや、体調不良の生徒や保護者への対応などをすり合わせる必要がある。

 保護者にとっては我が子の「晴れ姿」を見られる貴重な機会だけに、学校間で対応に差が生じれば、「不公平だ」との強い不満を持たれかねないからだ。昨年の準備では、刻一刻と変化するコロナの感染状況に加え、関係者との調整に追われてしまい、卒業式の実施要項は10回以上改定した。

 今年も既に卒業式の日取りの案内にマスク着用を求める注意書きを添え保護者らに配布したが、「マスクなし」の式を準備するには、周知し直す必要がある。

 また、大半の生徒がマスクを外して式に臨むかどうか未知数だ。卒業生は入学後の3年間をマスク姿で過ごした年代で、学校で素顔を見せることに心理的な抵抗が強い。体育の授業で教員がマスクを外すよう指導しても徹底できていない。

 女性教諭は「子どもによって事情はさまざまで、促しても外したがらない生徒もいる。マスクなしで卒業式を迎えさせてやりたいという国の意図は分かるが、もう少し現場を見て判断できなかったものだろうか」と話す。



Posted by いざぁりん  at 00:31