JASRACが楽器教室からの著作権料徴収へ……ネットで反発続出 「見送ることはないが、利用者側と協議したい」

いざぁりん

2017年02月03日 00:50

ジャスラックの主張について、考えてみる。
レッスン風景を想像して欲しい。
先生がお手本演奏すれば、生徒が客。有料。
生徒が演奏すれば、先生が客。無料。
ということは、著作権料負担が生じるのは、先生の側。
著作権負担を避けるには、先生が、お手本演奏をしなければ良い、ということになります。
もう一つ問題が。
先生は、不特定の公衆か、という問題です。
先生は、特定されていますから、不特定の公衆に当たらないため、著作権料負担は、生じません(当然、生徒も特定されていますから、生徒も、不特定の公衆には、当たりません)。
あれれ。
さっきと矛盾します。
先生に著作権負担が生じ、そして、先生に著作権負担が生じない。
結局、論理的に間違っているのが、今回のジャスラックの主張なのです。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1702/02/news101.html
(以下は、コピーです)
 楽曲の著作権を管理する日本音楽著作権協会(JASRAC)が、楽器教室からも著作権料を徴収する方針であることが分かりました。

 徴収開始時期は2018年1月を予定。この方針についてネット上では「感情論抜きで言えば法にのっとってやっているだけ」と理解を示すコメントが寄せられた一方、「音楽教育分野に著作権は関わるべきではない」「楽曲を拡散する機会をつぶすような行為」「音楽文化を育てる気はないの?」など反発する声が多く挙がっています。

「私は音楽教育分野には著作権は関わるべきではないと思います。また生徒は完全に特定された個人なので「不特定」への公衆という定義には無理があります。尚、教室で使用する楽譜には、出版レベルで著作権処理済です。パンドラの匣を開けるのかな?」

「生徒は楽器の演奏技術を体系的に学ぶためにその対価として授業料を支払っているのであって、「聴衆」として楽曲を楽しむために音楽教室に通っている訳ではない。JASRACは著作権保護という本来の目的を完全に見失っている」

 JASRAQに問い合わせたところ、楽器教室からの著作権料徴収は、これまで徴収してきたカラオケ教室、ダンス教室、フィットネスクラブなど、一連の流れのなかで以前から検討されてきたもの。徴収する額については「示せる状況ではない」とのこと。

 教室側の反発が報じられていることについては「話し合いなど、利用者側と協議する必要があると思っています。権利があるからといって、強制的な徴収はできません。徴収を見送るということはないが、何らかの形でお互い納得する形にしたい」と語っていました。

 Twitterでは「JASRAC」「著作権料」がトレンド入りするなど、大きな話題となりました。