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オウンゴール、期待しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150804-00000553-san-pol&pos=5
(以下は、コピーです)
集団的自衛権の行使を限定的に容認する安全保障関連法案の審議が参院で始まった。安倍晋三首相にとって悩みの種は、論客ぞろいの野党議員ばかりでない。論戦の場となる参院平和安全法制特別委員会の自民党委員20人の陣容に、不安材料が尽きないからだ。

 トラブルは安保法案の審議入り前から起こった。委員の山本一太前沖縄北方担当相は7月23日、参院本会議で平安特委の設置を議決する前にもかかわらず、自身のブログに「自民党のトップバッターは山本一太」と書き込んだ。山本氏は「与えられた時間は75分。NHKの生中継が入る」とも記した。

 与野党で審議日程の正式協議が始まる前の勇み足に、民主党の榛葉賀津也参院国対委員長は「緊張感の欠如。(大相撲名古屋場所で緩慢さが目立った)逸ノ城以上に脇が甘い」と批判した。結局、山本氏は28日の実質審議初日の質問者からはずれた。

 平安特委の与党筆頭理事となった「ヒゲ隊長」こと佐藤正久元防衛政務官についても「交渉事に弱い面があり、不安材料の1人だ」(自民党幹部)とされる。

 佐藤氏は平成16年からの自衛隊イラク派遣で初代派遣部隊長を務めるなど、安全保障に関する知識は豊富だ。28日の平安特委の質疑でも、集団的自衛権行使が必要になる具体例をあげながら、法案の必要性を分かりやすく聞き出した。

 しかし、自民党参院幹部は「優しい性格からか、審議日程などの与野党交渉では野党に譲歩しがちだ」と打ち明ける。佐藤氏は25年秋、特定秘密保護法案を審議した参院国家安全保障特別委員会の筆頭理事を務めていたが、野党の遅延戦術に引きずられ、審議が難航。与党は法案成立のため12月6日だった臨時国会の会期末を2日間延長する事態に追い込まれた。

 今回の安保法案審議では、衆院段階でも筆頭理事だった江渡聡徳前防衛相が「野党の要求を驚くほど丸飲みした」(民主党国対幹部)ため、衆院採決のタイミングが遅れ、安倍晋三首相は今国会を9月27日まで大幅延長せざるを得なくなった。法案は、参院送付後60日たっても採決されない場合、衆院で再可決できる憲法59条の「60日ルール」が担保されている。ただ審議の遅れが目立てば、世論の批判が不必要に強まり、内閣支持率の下落傾向に拍車をかけかねない。

 平安特委の鴻池祥肇委員長についても「起用が吉か凶か半々のばくち」(自民党参院幹部)という声がある。関係者によると、今回の特別委員長人事をめぐって党幹部が派閥領袖級など複数に打診したが断られ、ようやく引き受けたのが鴻池氏だった。

 鴻池氏は、参院議員として四半世紀の勤続年数を誇るベテランで、飾らない人柄から野党議員にもファンが多い。国会運営は必ずしも身内に甘くなく、20年3月の参院予算委員会では、長い答弁を続けた松島みどり国土交通副大臣(当時)に激怒し、委員長として「予算委を冒涜(ぼうとく)したと判断し、出入りを断る」と宣言したこともあった。

 鴻池氏は歯にきぬ着せぬ発言をすることでも知られる。同年の予算委員長時代には民主党を「負け犬根性が思想として入っている」と糾弾。民主党が謝罪を求め、予算委の審議が一時停滞した。第1次安倍政権を「苦労知らずの仲良し官邸団」と切って捨てたこともある。

 安保法案が参院で審議される8月から9月にかけては、戦後70年の首相談話、自民党総裁選など政権の屋台骨が揺らぎかねない政治課題がめじろ押しだ。野党はこの期に乗じて政権批判を強め、安保法案の審議引き延ばしを狙うことが予想される。鴻池氏が舌禍を抑え、佐藤氏が状況に振り回されず、安保法案の審議日程を整えられるか。手腕が試されそうだ。



Posted by いざぁりん  at 00:22