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こちらです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160405-00089102-diamond-soci
(以下は、コピーです)
 3月24日に発売された『週刊新潮』の記事で5人の女性との不倫が発覚し、大騒動になった乙武洋匡氏。乙武氏といえば、先天性四肢切断という障害を持ちながら、1998年に出版した『五体不満足』(講談社)が大ベストセラーとなり、これまでメディアで脚光を浴び続けてきたが、多くの人が彼に爽やかなイメージを持っていただけに、記事の衝撃は大きかった。しかし、今回の件は単純なスキャンダルではない。その裏側では乙武氏の参院選出馬を巡って政争が繰り広げられていたのだ。

【詳細画像または表】

● 政治家になる前から政争に巻き込まれた 自民党から都知事になりたかった乙武氏

 不倫発覚の記事もさることながら、『週刊新潮』の発売日に、乙武氏が自身の公式サイトに公開した謝罪文にも注目が集まった。

 驚かされたのは、妻との連名という謝罪の仕方だ。乙武氏の妻は「このような事態を招いたことについては、妻である私にも責任の一端があると感じております」とコメントしていたが、一般的に夫の不倫スキャンダルで妻が謝罪するというのはかなり異例だろう。

 ネット上では「政治家の妻みたいだ」という評も聞かれたが、それもそのはず、3月8日に、日本テレビ系『NEWS ZERO』が、自民党がきたる国政選挙で乙武氏の擁立に向け最終調整している事実をスクープしていたのである。

 また3月18日発売の『週刊新潮』でも、夏の参院選でタリーズコーヒージャパン創業者としても知られる松田公太氏が代表を務める日本を元気にする会から、乙武氏が出馬することを誓った文書の存在が明らかにされていた。

 まさに政治家になる前から政争に巻き込まれた観もある乙武氏だが、その舞台裏で何が行われていたのか、永田町関係者はこう語る。

 「もともと乙武さんには、政治家になりたいという希望があったようですね。国会議員よりも権限が大きい東京都知事のような首長を狙っていたといいます。それもあって、乙武さんは日本を元気にする会から出馬するという約束を、代表の松田さんと交わしていました」

 ところが、乙武氏と松田氏との間で対立が生まれていったという。

 「まず、日本を元気にする会は組織として勢いがなかった。もともと、同会は、2014年11月に解党したみんなの党に所属していた6人の議員で参議院会派として結成されたものですが、今の所属国会議員数は4人で、国会議員5人という政党要件を満たしていません。党としては先の展望が開けず、このまま行けば消滅するのは時間の問題だと乙武さんは見ていた。

 また、応援演説のやり方やスケジュールの組み方など、党の運営方針を巡っても乙武さんと松田さんは対立していたようです。これに目をつけたのが松田さんと親しく、日本を元気にする会の内情を知っていた、自民党議員です。

 今夏、任期満了に伴う参院選の東京選挙区は、前回選挙で171万票を獲得した民主党(現民進党)の蓮舫さんが圧倒的に強い。一方、自民党は、中川雅治さんが3位で71万票。5議席の中で自民党は1人しか議席を獲得できず、今夏の参院選でも2人目の候補者がなかなか見つからず、焦っていたようです。

 それに加えて、今、自民党の東京都連は舛添要一東京都知事とうまくいっていません。舛添さんは都知事選に無所属で出馬していて、自民党は推薦という形で公認候補ではなかったんですね。ただし、20年の東京オリンピックは舛添知事で迎えないといろいろと不都合が生じるでしょう。だから、乙武さんをまず参議院議員にして知名度と経験を積ませておいて、舛添知事が2期務めた後、22年の都知事選で自民党の独自候補として乙武さんを擁立しようと考えたんです」

 つまり東京選挙区で目玉候補として、さらにゆくゆくは都知事に、ぜひとも乙武さんを担ぎ出したかったのだ。そんな自民党と、日本を元気にする会との関係が悪化していた乙武氏の利害が一致し、両者は急接近したということなのだ。

● 自民党の「身体検査」ではシロだったが... 乙武氏を『週刊新潮』に売ったのは誰なのか? 

 「昨年12月17日、乙武さんは首相官邸で菅義偉官房長官と面会しています。当時の報道では、乙武氏が菅氏に一人親家庭の第2子、第3子の児童扶養手当の増額を求める陳情をしたということになっていますが、実は公認の内定を取りに行ったんです。

 すぐに記者会見で発表されなかったのは、乙武氏の側の事情がありました。一番大きいのは、PR会社のサニーサイドアップとの契約が残っていたこと。それで4月に記者会見をする運びとなっていました。

 同時に自民党本部は、いわゆる『身体検査』も行いました。乙武さんには、お金の話で疑惑もあったんです。

 14年の統一地方選挙で、乙武さんが新宿区長選挙に出馬するのではないかという話がありました。結局は不出馬となりましたが、その理由は出馬に際して、サニーサイドアップが巨額の違約金を要求してきて、それを払うことができなかったということだったんです。

 結局、金銭トラブルというのはサニーサイドアップとの問題であって、乙武氏自身はシロという結論でした。それで出馬にゴーサインが出たわけです。とはいえ、女性関係については、まったく分からなかったようですね」

 一方で、自民党による乙武氏擁立の動きを察知し、大いに慌てていたのが日本を元気にする会の松田公太代表である。

 「松田さんは東京都選挙区選出の参議院議員で、今夏の参院選で改選となりますが、前回の選挙では最下位での当選でしたし、次の選挙は厳しいと見られています。そこで、知名度の高い乙武さんに日本を元気にする会から出馬してもらい、二人三脚で選挙を乗り切ろうと考えていました。松田さんは東京都選挙区で、乙武さんは比例代表という具合に。その逆もアリでしょう。

 それで乙武さんに、『日本を元気にする会から出馬します』という宣誓書にサインをしてもらって、昨年12月には記者会見をすることになっていた。ところが、途中で乙武さんが考えたいと言い始め、記者会見は中止に。さらに自民党から出馬するという話が出てきて、怒った松田さんサイドが『週刊新潮』と『週刊文春』にリークしたと聞いています。『週刊新潮』の方が早かったのは、『新潮』はその前から、乙武氏の下半身問題について独自に取材を進めていたからだと言われています」

● 一気に5人との不倫を認めた荒療治をしたが... 自民党が“指導”した謝罪文は大失敗

 タレントのベッキーさんの不倫騒動や、国会議員として育休取得を表明しながら、妻の金子恵美衆院議員の妊娠中に女性タレントと不倫していた宮崎謙介衆院議員のスキャンダルなど、最近は何かと不倫問題が脚光を浴びやすい中、政界進出を目指す乙武氏は事態の早期決着を迫られた。

 かくして、一気に5人の不倫を認め、スクープ記事が出た当日に妻との連名謝罪という荒療治に打って出たのである。

 「非常にシンプルな謝罪文が乙武さんの公式サイトに掲載されましたが、当初、乙武さんサイドの関係者が用意したものはもっと長いものでした。3月31日発売の『週刊文春』で乙武さんの奥さんのインタビューに掲載されているように、奥さんは乙武さんの世話に疲れていて、夜遅く帰ってくる時は事務所に泊まるように乙武さんにお願いし、そのために乙武さんは不倫に走ってしまったという特殊な夫婦関係について言及されていました。

 これにある自民党関係者がNGを突き付けて、短いものになったのです。ところが、この短い謝罪文は結果としては失敗で、乙武さんに対する世間からの批判、特に女性からの反発が予想以上に大きかった。結局、自民党は乙武さんを参院選に擁立することを断念しました。

 乙武さんは知名度が高いのが武器ですが、イメージが悪化するとそれがアダとなって党全体に影響を及ぼしかねないので、自民党はそのリスクを嫌ったんです」

 3月30日、乙武氏は「夏の参院選につきましては、(中略)出馬の意向はございません」というコメントを発表した。一部には「無所属でも出馬するのではないか」という観測も出ているが、永田町関係者は「無所属でも当選は厳しいだろう」と指摘する。

 障害を跳ねのけて様々な活動に挑戦してきた乙武氏だが、今回のスキャンダルはこれまで以上の試練となりそうだ。



Posted by いざぁりん  at 01:39