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こちらです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161230-00010009-afpbbnewsv-int
(以下は、コピーです)
【12月30日 AFP】ミャンマーのヘビーメタルバンドは、半世紀に及んだ軍事政権によって音楽活動ができない状態が続いていた。そして民主化された今も、仏教徒が多い保守的なこの国では白い目で見られることが多い。

 同国のヘビーメタルバンドは長らく、厳しい検閲によって口をふさがれてきた。反体制的なミュージシャンは投獄され、拷問を受けることも多かった。

 90年代、アンダーグラウンドで活動をしていたロックミュージシャンたちは禁止されていた音楽のカセットテープやCDを密輸入し、悪名高い当局の目を逃れながら成長していった。

 軍政が終わった今、ミャンマーの芸術世界がようやく開花の時代を迎えているにもかかわらず、ヘビーメタルはいまだに敬遠されている。国民の大半は甘いポップスやラブソング、あるいは欧米のヒップホップのカバー曲を好んでいるためだ。

 東欧やロシアの圧政的な社会主義政権と同じように、ミャンマーの軍事政権もヘビーメタル音楽のアナーキスト(無政府主義者)的なエネルギーを恐れていた。

 赤や黒が強すぎるアート作品から、歌詞で「バラ」に触れた曲まで、政府が革命の火種になりそうだと感じた芸術はすべて検閲の対象となって禁じられた。「バラ」は民主化運動の指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏を指していると思われていた。

「メタルは愛を歌う音楽ではない」と、ギターを教えるミョー・ミン・トゥー(Myo Min Thu)氏は言う。「私たちはキリスト教も仏教も批判できなかった。当時の政治は最悪で、歌詞にはとても苦労した」。彼の教室には、アイロン・クロス(Iron Cross)やメタリカ(Metallica)など米国のロックバンドのポスターが張られている。

■暴力反対の歌詞

 ミャンマーは民政移管の翌年の2012年、検閲を正式に廃止した。表現の自由が花開き、昨年の総選挙では多くのミュージシャンがスー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)への支持を表明した。

 現在でもミャンマーのヘビーメタルバンドはセックスに関する歌詞を避けているし、死について歌うことも同国ではタブーとされている。その代わり、彼らは表現の自由を武器にして社会的・政治的変革を推し進めようとしている。

「新しいアルバムでは主にこの国の政治について書いた」と、バンド「ラスト・デイズ・オブ・ベートーベン(Last Days of Beethoven)」のギタリスト、ポエ・ゾウ(Phoe Zaw)さん(32)は言う。「私たちは、ラカイン(Rakhine)州でのイスラム教徒と仏教徒への暴力、他州での少数民族に対する暴力に反対する歌詞を書いた」

 それでも、ヘビーメタルはこの国でいまだニッチなジャンルだ。軍政が終わるとともにバンドの数は増えた。だが人口5000万人以上のこの国でヘビーメタルバンドの数は最大都市ヤンゴン(Yangon)で数十程度。それ以外の地域には数えるほどしかない。「ここでは1年に数えるほどしかライブが開催されていない」とポエ・ゾウさんは言う。

 とはいえ、この数年はソーシャルメディアの普及でヘビーメタルバンドにもスポットライトが当たるようになってきた。カフェや街中でCDを配るのではなく曲をソーシャルメディアに投稿すれば、ファンたちは正式なリリース前に試聴したり共有したりできる。

 ナイトメア・メタル・バンド(Nightmare Metal Band)のアウン・ミョー・リン(Aung Myo Linn)さんは「テクノロジーやインターネットのおかげで、アルバムを制作できなくてもフェイスブック(Facebook)やユーチューブ(YouTube)などのソーシャルメディアを使って曲をシェアできるようになった」と語った。



Posted by いざぁりん  at 00:15