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失敗万博の未来社会のデザイン。
万博を廃止しなければなりません。
報道は、こちらです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/556990b16ce01cf4558205d2a2f9c7f153defc63
(以下は、コピーです)
〝並ばない万博〟の甘すぎた想定 東ゲート混雑、西は閑散 5500円の駐車場はガラガラ
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万博会場西ゲート付近のタクシー乗り場。来場者の姿はなく閑散としている=大阪市此花区

並ばない万博-。大阪・関西万博で主催者が掲げながら、パビリオンなどの行列ですでに破綻が指摘される〝万博の理念〟が皮肉にも会場の一角で実現していた。

【実際の写真】「許せない」「かわいそう」 万博の「ぬいぐるみベンチ」に疑問・批判の声

9日正午ごろ、人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場にある西ゲート付近は、場内の喧噪(けんそう)がうそのような静寂に包まれていた。会場で唯一のタクシー乗り場があり、常時20台ほどが待機しているが、乗車する人の列がないどころか、来場者がほぼいない時間が続く。

ただ、客待ちのタクシーからは意外な声が聞かれた。「ここから乗る人は、新大阪駅や関西国際空港など遠方に行くので効率よく稼げる。客待ちを続けるのは退屈だけど、5組も乗せれば1日の売り上げノルマ3万円が達成できる」。男性運転手(30)はこう明かす。タクシー業界で、今や万博は人気の客待ちスポットなのだという。

■「来ないでくれと言っているようなものだ」

開幕から1カ月で見えてきたのは、閑散とする西ゲートに対し、東ゲートに来場者が殺到する偏りだ。会場へのアクセスの受け入れ口は2つのゲートで、大阪メトロ中央線が東、タクシーやバスが西となっている。

万博を運営する日本国際博覧会協会の来場者輸送計画では、市内からのアクセスも良い中央線を輸送の約6割としていたが、それ以上の偏りだ。タクシーは夢洲と市中心部の間を移動すれば料金が1万円近くかかることなどから、利用者は多くない。

自家用車で会場に向かう際に利用する「パーク・アンド・ライド(P&R)」も低調となっている。会場から離れた専用駐車場に自家用車をとめ、無料のシャトルバスに乗り換える方式で、夢洲の隣にある舞洲(まいしま)の専用駐車場は最大6千台超が駐車できるが、関係者は「開幕直後の平日は1割も埋まっていなかった」と明かす。

平日5500円の駐車料金が不評を買っており、利用した大阪府枚方市の男性経営者(52)は「料金が高すぎる。『万博に来ないでくれ』と言っているようなものだ」と吐き捨てた。

■USJでも3000円

協会はピーク時に1日22万7千人の来場を想定。うち中央線が13万3千人、P&Rが3万5千人、駅や空港からのシャトルバスが2万6千人としている。

P&Rの利用がこのまま伸びなければ、中央線にさらに負荷がかかり、駅や列車内の混雑が深刻化する恐れもある。

大阪府の吉村洋文知事は5月上旬、協会にP&Rの値下げを要請。記者団に対し、来場者が東ゲートに集中するせいで入場予約枠が埋まっているとし、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)は3千円くらいで駐車できる。P&Rを稼働させるため値下げすべきだ」と語気を強めた。

■「なんで電車が来ないんだ」

大阪・関西万博の来場者受け入れを東ゲートに依存するアクセスの脆弱(ぜいじゃく)性は、開幕早々に露呈している。

「なんで電車が来ないんだ」。4月22日午後9時半ごろ、大阪メトロ夢洲駅のあちこちで来場者の怒号が響いた。車両故障のため中央線全線で運転見合わせとなり、万博の閉門時間とも重なったため、同駅には一時、約4千人が滞留した。

帰宅困難者が出る恐れもあったが、協会は待機場所を開放せず、多くの人が東ゲートの喫煙所などで風雨をしのいだ。「どこに行けばいいのか。協会のずさんな対応に怒りがわいた」。その場にいた男性は憤る。

協会が運転見合わせを把握したのは遅延発生から約30分後で、連携不足が発覚。協会は大規模な自然災害を想定した対応マニュアルを誇示しながら、鉄道で日常起こりがちなトラブルへの対応方針を明確に定めていないという、お粗末ぶりも明らかになった。

■3ルート限定「陸の孤島」

夢洲が「陸の孤島」となった要因は、陸上アクセスが①大阪メトロ中央線②JRゆめ咲線(桜島駅から会場はシャトルバスで輸送)③高速道路「淀川左岸線」を通るシャトルバスなど-の3ルートに限られていることが大きい。

協会は開幕前、アクセス向上のため橋の増設を主張したが、大阪市は予算不足もあり、舞洲内の交差点を立体化することなどで対応できると判断し見送った経緯がある。

一方、交通混雑を緩和するため、大阪府市と協会は企業に在宅勤務や時差出勤を呼び掛ける取り組みを実施。ただ、協力する登録事業所数は目標の3割程度にとどまる。

ある協力企業は「今ぐらいの来場者数で、限られた企業が在宅勤務を増やしても効果があるのか疑問だ」と手厳しい。

万博は残り5カ月。来場者の増加が想定される夏場に向け、混雑を回避し、安全と快適さを両立した運営が求められる。

■提言 「利用者目線」で計画を

西日本最大のターミナルのJR大阪駅から、万博会場最寄りの夢洲駅まで地下鉄なら乗り換え1回で30分程度。シャトルバスも多数走っているが、一部のルート以外は利用が伸びていない。

需要の違いは運賃や運行本数などさまざまだが、バスは予約が必要という面倒さがハードルになっている。会場のゲートについて、交通アクセスの受け入れで東西に窓口を分けたことも、一見機能的なようで、広大な会場を歩いて回る来場者からは不評だ。

万博主催者がもっと意識すべきなのは、「利用者目線」で計画を立てることではないだろうか。来場者は費用や手間などを勘案して最適なアクセスを選ぶ。来場者を増やすためにも、シャトルバスの値下げなどの改善が早期に実現することに期待したい。



Posted by いざぁりん  at 01:14