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こちらです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170621-00000118-mai-pol
(以下は、コピーです)
 学校法人「加計学園」「森友学園」の問題などで与野党が攻防を繰り広げた今年の通常国会(1月20日~6月18日)。最後は与党が、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法の参院委員会採決を省略し、乱暴な国会運営で幕を閉じた。政府・与党の強弁、強権が目立った150日間を担当記者たちが振り返り、今後の政局展望を語り合った。

 ◇異例づくし 与党は沈黙

 朝日弘行(首相官邸サブキャップ) 緩みの目立った国会だった。閣僚の軽率な答弁や失言が続いても、官邸の危機感は薄かった。

 --安倍晋三首相は19日の記者会見で「深く反省」と言ったが、閉会後すぐにまた加計問題で文部科学省の内部文書が出てきて、萩生田光一官房副長官が関与を否定するなど、混乱が続いている。

 朝日 加計・森友問題は政権側からすると「手続きに問題はない」となるが、最高権力者の安倍首相に近い人たちを優遇したかどうかが問題の本質。世間の感覚とずれている。首相は「丁寧に説明する」と言ったが、野党の要求する国会の閉会中審査は「全く考えていない」と官邸関係者は口をそろえている。「そのうちみんな忘れるだろう」と。2013年の特定秘密保護法や15年の安全保障関連法の時と同じだ。

 光田宗義(与党国対担当) 金田勝年法相の答弁を助けるために政府参考人を常時出席させたり、参院法務委員会の採決を省略して「中間報告」にしたり、与党の国会対応は異例づくしだった。官邸から「絶対にやる」と言われたことに応えようとした結果だが、本来なら世論や野党の動向を見ながら、ブレーキとチェックの役割を果たすのが与党国対。自民党の各派閥からも表立って批判が聞こえてこないのは異常だ。

 --巨大与党の中でブレーキとチェックの役割を自任する公明党はどう考えている。

 高橋克哉(公明党担当) 政権の緩みやゆがみは認識していても、それを正す具体的な処方箋にまで頭が回っていない。東京都議選への影響を気にして、「共謀罪」法の参院採決を都議選後に先送りする会期延長を主張していた。「都議選ファースト」という考え方は理解できない面もある。

 光田 安倍政権に代わる現実的な選択肢に野党がなっていないのが大きい。今の勢いなら何でもできるというおごり、緩みだ。

 樋口淳也(野党担当) 稲田朋美防衛相、松野博一文科相、金田法相らの辞任を求めて「普通ならクビが取れた」という思いが野党にはある。民進、共産、自由、社民の4野党で政権与党の緩み、おごり、隠蔽(いんぺい)体質を追及したが、何も動かせない。担当記者としても無力感を感じた。

 --民進党の党勢低迷が続いている。

 樋口 蓮舫代表が就任して以降「提案型」を掲げてきたが、「批判に明け暮れる野党」とひとくくりにされて苦々しい思いをしている。だからといって、今国会で成立した法律への賛成率79%をアピールするのには疑問を抱かざるを得ない。

 ◇国民の不信感は続く

 --通常国会では天皇陛下の退位を実現する特例法が成立した。

 田中裕之(菅義偉官房長官担当) 政府の有識者会議は最初から「天皇陛下一代限りの特例法」という結論ありきだった。それに対して「国会は有識者会議の下請け機関ではない」と言って衆院の大島理森議長、川端達夫副議長が「立法府の総意」をまとめた。野党に最大限に配慮して与野党合意に導いた実績は大きい。国会が機能した場面だった。

 朝日 国会が機能したと思えたのは退位特例法の時だけだ。

 田中 与野党が合意していた「政治分野における男女共同参画推進法案」の今国会成立は見送られた。首相も蓮舫代表も「女性活躍」と言っているのに、国会終盤は政局の駆け引きでお互いに頭がいっぱい。法律を通す国会本来の役割を、与野党が放棄した。

 --各社の世論調査で内閣支持率が急落した。政権は「人づくり革命」などの新しい政策を掲げて批判をやり過ごそうとしている。

 朝日 それもこれまでと同じパターン。国民もそろそろ飽きが来るのではないか。簡単に支持率が回復する有効なタマがあるわけではないが、首相に対抗する人がいないから「結局は何とかなる」という感じだ。

 田中 第2次安倍政権以降、4年半の成功体験を過信している。内閣人事局が省庁の幹部人事を握って、政治主導で官僚をコントロールしてきた。首相は「官僚のそんたくはない」と言い切ったが、そんたくを受ける側が言っても強弁と思われるだけ。加計問題で前川喜平前文科事務次官の告発に菅さんが激怒したのは、「官僚のクーデター」と映ったからだろう。抑えつけられてきた霞が関が面従腹背しきれなくなってきたのかもしれない。

 光田 菅さんの危機管理にほころびが見られる。「安倍1強」の過信、侮りに対する国民の不信感は政府・与党が思っているほど一過性では終わらないのではないか。



Posted by いざぁりん  at 04:51